2話
朝、目が覚めるとスマホの画面がつきっぱなしだった
昨日YouTubeで動画見ててそのまま寝落ちしてしまってたなあ。ふと時計を見ると…
「やべぇ!ギリギリやん!」
ベッドから跳ね起き、横にハンガーでつってあるキレイな制服を、ひったくる様に取りリビングに向かいながら着た。
リビングには、母さんがいない…
そうだ!父さんが、久々に単身赴任から帰ってくるから迎えに行くんだったぁぁあ。
「初日から休むのはヤベーだろぉぉ」
俺は、勢い良く玄関のドアを開け自転車に飛び乗り、太ももがパンパンになるぐらい、自転車をこいだ。
春風が追い風で信号にも引っかからず、学校に駆け込んだ!
「おい!佐々木初日から遅刻とはどういうことなんだ!放課後に職員室に来い!」
……間に合わなかった
「おはようコウちゃん。初日から遅刻してくるなんてどうしたんだい?」
声をかけてきたのは、小さい頃からの友達で平田 智也 背は小さく、温厚な性格で長い事いっしょだったけど1度もキレたこと無い。
「ちょっとお腹の調子が良くなくてねアハハ」
苦し紛れの言い訳で苦笑いをした…
「コウちゃん、さっきそこで先輩が話してたんだけどさぁ、他校のヤツらが、俺らカナ学をカツアゲのカモにしてるらしいよ。」
マジかよ、今頃カツアゲとかしてる奴らがいるのかよ
「その話で言ってた、他校のヤツらって、いったい何処の高校なんだ?」
「それは、分かんない。僕もさっき先輩が話してたの聞いてただけだから。」
「なるほどね。まぁとりあえずかかわらないようにしたいな」
そー言えば、放課後職員室行かないと行けないなぁ嫌だなぁ
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「失礼します。1年8組の佐々木です。黒坂先生はいらしゃいますか?」
「佐々木来たか。お前とりあえずこっちに来い。」
……みっちり怒られた
やっと帰れるなぁ、もう部活やってる奴以外帰ってるなぁ、まぁゆっくり帰るかぁ…
まだ日が落ちる前の時間、ゆっくり帰り道を自転車出ゆく。
「おい!金出せよ。」
曲がり角の先から声が聞こえた。アレがトモヤが言ってたカツアゲしてるってゆう他校の奴らなのかな…まぁ関わらないよう知らないフリして行こう…
曲がり角を曲がって見ないようにしようとしたが、どういうやつか、見てやろうと思ってチラッと見たら
カツアゲされていたのは、トモヤだった。
バイクは次にチラッと登場するかも……