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親愛なるお父様 ー1ー  作者: 僕。
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“家族”の中の僕

どーも初めまして、僕。です。

あ、「僕。」っていう名前なんです私。

ややこしいですね。

まず、今回この小説を手に取ってくださり誠にありがとうございました。


今回初めて小説というものを書いてみましたが、なにぶん普段あまり本を読まない性分でして、どうにも勝手が分からないので苦戦しております。


そして、私事ですが、もし小説を書くことがあれば、家族モノだけは書きたくないなぁ、なんて考えていた以前の私をぶん殴ってやりたいですね。


ガンガン家族モノ推すやーん。って自分で自分にツッコミを入れながら書いてました。(笑)


まぁ、だらだらとこんなところに書き連ねても仕方が無いので、まずは黙って読んでみてください。

僕はパパが大好きだった。僕のパパはね、それはそれは完璧な人だ。人当たりもいい。なんでも出来る。勉強だって、スポーツだって。小さい頃はよく野球をして遊んだ。勉強でわからないことがあったらパパが仕事ない日まで待っていの一番に聞いていた。パパは教えるのもうまかったから。


あと、聞いて驚くな。僕のパパ、あのT大学出てるんだぜ。すごいだろ。そんで、大学卒業してからは某大手外資系企業に務めて、50歳手前で引退。リストラなんかじゃないぜ。自分の意志で辞めてるんだ。詳しいことは教えてくれなかったけど、きっとその頃には僕ら家族を養うお金が手に入ったんだろうな。








だから思う。








僕は父親ーアイツー が嫌いだ。





僕の父親は完璧な人だ。そんなの、側で見てきた僕が一番分かってる。だから嫌いだ。大嫌いだ。あんな完璧な人にはどう足掻いたって敵わないって嫌でも思い知らされるから。そんな自分がどんどん惨めに見えてくるから。



こんなエピソードがある。


新年。親戚一同が集う日だ。僕は子供の頃からこれが嫌いだった。同じ年頃の友達ができることは楽しかった。一緒に凧揚げなんかをして遊ぶ事が出来るから。久しく会っていない遠い親戚の子でも、一緒に遊んでいるうちに、さも昔からお互い知っている腐れ縁の間柄のようになることができる。悔しいが、これは父親から譲り受けた才能だろう。こんな風に、一緒に遊ぶことは僕にとってとても楽しい時間だった。


だが、このあとが嫌なんだ。


みんなで机を囲む時、大人はみんな僕の父親の話をする。


「としくんは昔頭が良くてね、県内模試で1位を取ったのよ」

「としくんは野球部に入っていて、いつもキャプテンで、背番号1番は絶対としくんのだったんだ」


としくん。僕の父親のあだ名だ。もう聞きたくもない。


「××はどうだ?最近勉強捗っとるか?」


あぁ。また始まった。

「まぁ...それなりに捗ってるかな。」


「天文部に入ったんだってねぇ。としくんににて運動できるんだから、運動部に入ればよかったのに。」


うるさい。僕の勝手だろ。

「天文部だって、結構大変なんだよ〜?山道登ったりすることもあるんだから。」


「こう見ると、やっぱとしくんの子ねぇ〜。目元とか口のあたりがそっくり。」


うるさい。どこも似てないじゃないか。

「そ、そうかなぁ...」



もううるさい。みんな、僕に話しかけるな。僕は、父親とは違う。僕は、あいつとは違って、ただの、出来損ないなんだ。





とりあえずとても短い第1弾が終わりました。

もちろんこれは続きます。


こういう後書きは、普通ならばあれこれ書きたくなるようなものですが、すべて書き終わった時にネタがなくなるのも嫌なので、今回は手短にしていきたいと思います。


今回の主人公「僕」は、今後どうなってしまうのか。はてさて筆者はこの話にオチをちゃんと用意してあるのか。続きをお楽しみに。

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