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棒を片手に俺はVRMMOを満喫する。   作者: かぼちゃ頭
第1章 新しい世界
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第6話 初耳と学校

ログアウトした翌日……


俺はいつも通り学校へ登校し、昼休み。

圭介といつも通り他愛もない会話をしていたが、話題は自然と『Next World Online』の話になる。


「っで、どうよ?ゲームをやった感想は」


「なんでやった前提なんだよ」


「じゃあ、やってないのか?」


「いや、やったけどさ……」


圭介の思い通りになったのが若干悔しく思いつつも昨日のゲームでの出来事を俺は話す。


あんまりこいつには話したくないが下手に隠すといろいろ勘ぐられるだろうしここは正直に話したほうがいいだろう。


フォレストボアに挑んで返り討ちになったこと、訓練場に行こうとして迷子になったこと、訓練場でボコボコにされたこと……


「あっははは、腹いてぇええ」


大声で笑う圭介。うん、こいつに話したのは間違いだったな。

ムカついたのでとりあえず圭介には一発ボディーブローを入れ強制的に黙らせる。


「ぐっ、相変わらず容赦のねぇ……」


「黙れ」


そんな不毛な言い合いを5分ほどしたら互いに疲れてきたので、一旦圭介へのお仕置きは置いておきゲームの話を進めることにする。


「お仕置きは続くのな……、まあいいや。とりあえず俺も森のフィールドでレベル上げしてたけどあのイノシシ以外はそんなに強くないらしいな」


「そうなのか?」


「おう、掲示板に書いてあったんだけどあのイノシシやたら防御系のスキルが高いらしくてな、初心者じゃ攻撃も通らない初心者殺しなんだとよ」


「物騒なイノシシもいたもんだな」


「βテスターでも手こずるらしいぞ。今のとこあれに見つからないように森で戦うしかないらしいな」


「なるほど……」


道理であんなに強かったわけだ。


「それより、俺が聞きたいのはその訓練場のことだ」


「それがどうかしたのか?」


訓練場など普通にみんな知ってると思うのだが……


「普通の、ならな」


「なんだよ、その微妙な言い方」


圭介は勿体ぶりながら話しを続ける。


「訓練場って言ったら普通は冒険者ギルドの訓練場を指すんだよ、少なくともプレイヤーの大概の奴はそう認識してるはずだ」


訓練場、冒険者ギルドにあったのか……


「少なくとも俺が昨日見た限り、掲示板にもそんな情報は無かったからな、NPCと訓練なんて初耳だ」


まあ、確かにNPCと戦うなんて場面はそうそう無いだろうな。大概のNPCは街の住人だし。


「俊は今日もログインするのか?」


「そら、もちろん。はやく棒の扱いを覚えたいからな」


「その棒についてもいろいろ突っ込みたいがまあいいか……」


なにやら圭介が言いにくそうな表情で言葉を濁しているのが気になったが、ちょうど昼休みが終わりのチャイムが鳴るので俺たちは席について午後の授業に備え始める。


学校早く終わらないかなぁ~と、俺はため息をつきながら窓の外を眺め、次の授業を聞くのだった―――――――


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