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第46話 試練の門


「それで、ここが試練の間ってことは分かったが結局何をするところなんだ?」


じいさん―――カルディアの説明を聞いたはいいが肝心のここで何をするかについては聞いていない。


「まあ、そう焦るな。きちんと説明したるわい」


そう言って語られたのはここはあくまで通過点だということ。


ここを訪れたものが望む願いを叶えるため、その願いを叶えられる場所へと繋ぐ一種の通過地点というわけだ。


まあ、簡単に言えば乗換駅みたいなものだろう。

これを言ったらカルディアにものすごく不服そうな顔をされたが。


「この門は試練に挑む者の望みを叶えられる場所へ繋ぐものじゃ。門を潜った者の想いの強さや覚悟によって辿り着く場所は違うぞい」


ふむ……、要するに行先はランダム。

どこに辿り着くかはわからないし、願いを叶えられるかも確実ってわけではなさそうだな。


俺は一通り頭の中で聞いた情報を整理すると、門の方へと一歩踏み出す。


まあ、結局俺のやることは変わらないしなぁ………

どんな場所に辿り着くかは知らないが、強くなるためなら仕方がない。


俺は覚悟を決めて門に手を伸ばし、開けようとして―――――


「ああ、その扉を開くには20万c(セル)必要じゃからの。ほれ、門の横にお金を入れる場所があるじゃろ?」




……………課金制かよ。



「それは絶対必要なのか?」


無駄な抵抗とは思いつつも、一応確認はしておく。


「お主は何の対価も無しに何かを得られるとでも思ってるのか」


いやまあ、そりゃそうでしょうけど……

よりにもよってお金ですか。

しかも、かなりの大金なんですが。


「まあ、儂がここにいるのも契約によってじゃからの~。金が貰えると聞いたからここにいるわけじゃし」



あっ…………、こいつ金の亡者だ。

何があろうとも金だけは手放さない奴だ。


「ちなみに200万c(セル)払えば1回分おまけでつくぞ?」


もはやソーシャルゲームじゃねぇか!!

明らかに課金制ゲームパクってんじゃん。


「それでお主は門を潜るのか?」


う、う~ん。

正直20万は払えない額ではない。

日々料理で稼いでるわけだし、それなりに蓄えはある。

それでもまあ2回ほど潜れば破産しかねないが……………


しばらく門の前で唸りながら、俺は考えた。


強くなれる方法は目の前にある。

ただし、100%というわけではないが。


ここは20万払って挑戦すべきなのか?


いや、しかし20万だぞ?

汗水流して稼いだお金で門を潜って、何も得られなかったら?


メリットとデメリット。


その両方を天秤にかけ、俺は―――――――――























「ほっほっほっ、まいどありじゃの~」


結局支払いました。


ええ、ものすごい不本意ですよ?

なんで見知らぬ場所に突き落とされ、金を強請られなければならないのか。


あれ、なんか視界がぼやけて…………


な、泣いてなんかいないからな!

ちょっと目から汗が出てるだけだから、ほんとだから!


「お主何を一人で喚いておるんじゃ?」


「うっさい、少し黙っとけ金の亡者!」


「り、理不尽じゃ………」


っと、少々カオスな空気が漂うこと数分。


俺は開け放たれた門の中へと足を踏み出したのだった―――――――






門を潜りぬけると、門は消え去り俺は一人岩山の上へと取り残されていた。


巨大な岩山。

天を貫くその岩山の眼下には遙か彼方まで雲海が漂い、空は少し暗い蒼で覆われている。


「どこだ、ここは………?」


本日二度目の転移。

おそらくこのゲームで今日一番不思議体験をしているのは俺だろうという無駄な自負は出来た気がする、うん。


とりあえず、岩山はまだ上へと続いているし登ってみるか………


こうして俺の試練は未知なる場所で一人スタートしたのだった――――――――






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