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棒を片手に俺はVRMMOを満喫する。   作者: かぼちゃ頭
第2章 生産の日々
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第39話 孤児院の長

今回はかなり短め。

イリア視点です。

はぁ……、ようやく受け取ってくれましたか。


シャオと名乗る少年とミーニャという少女に指輪を託した私は一仕事終えたかのような大きな達成感を感じていました。


彼らが孤児院を去った後、私は一人教会の礼拝堂にて今日の出来事を振り返っています。


正直あの二人には驚く事ばかりでした。

いくら子供とはいえ、獣人の少年を無償で治療をし、さらには送り届ける優しさに私は最初は裏があるのではないか?と思いましたが全くの杞憂だったようですね。


普段は警戒心が強い子供たちも思いっきり彼らになついていましたし……

最終的にはご飯まで作ってもらったようで、子供たちも大満足です。


私も残っていた料理を一口いただきましたが、思わず頬が緩んでしまう美味しさに思わず目を見開いてしまいました。


最近、冒険者の方が増え街の雰囲気が悪くなったとギルドで聞きましたがいい人はちゃんといるということでしょう。



そんな考え事しながら彼女は修道服のフードを下ろし、フードの下からは細く尖った耳が露わになる。


彼らに装備を渡す際、少しだけ嘘をついてしまったのは申し訳ないですがあの指輪の本当の意味を教えたら彼らは受け取ってくれなかったでしょうし。


私が見た限り、あの二人はまだ付き合っているという感じではなかったですしね。


まあ、ミーニャの方は多少の意識はしてるのでしょうがまだまだ自覚するには先というところでしょうか?


厨房でシャオによりかかるミーニャの顔は同性でも見惚れてしまうほど愛らしい顔でしたし、見ていて微笑ましいというか、彼女には同性として頑張ってと応援してあげたくなります。


そんな彼女にちょっとした応援の意味も込めてあの指輪を2人に託したのですけど、本当のことを彼女に伝えたらどんな顔をするでしょう?

思わず人の悪い笑みを浮かべてしまいます。


あの指輪の装備の条件は互いが心を許した男女だということ。

昔は婚礼用として使われていたそうですが今じゃ製法が失われ、数が少ない希少なものになってしまいました。


昔は街のほとんどの女性があの指輪を左手の薬指に着けていたのですけれどね……。


あの指輪は神が仲睦まじい男女を祝福し、末永く共に出来るよう願われて作られたもの。


しかし、その力のみを欲する輩もいる。

神の加護を得るということはそれだけ強大な力を身に宿すということであり、誤った使い方をすれば、多くの災いが人々を傷つけてしまう。

それが大事な人であろうとも……



だからこそ、私のような神の守護者は力を授ける人を見極める。

その力が多くの人を救うと信じて。



「お義母さん」


自分が力を託した者たちの行く末を考えているとルイが私を呼びに来た。


「もうみんなお布団敷いたよ!」


「そう、偉いわねルイ」


ちょっと誇らしそうに言うルイに私は思わず笑みをこぼしてしまう。

やっぱり今の私にとって一番大切なのはこの子たちだ。


私はそっと立ち上がり、可愛い我が子の元へと向かう。


「さあ、部屋に戻りましょうか」


「うん!!」


嬉しそうに笑う我が子の手を取り、礼拝堂を後にしようとして、最後に少しだけ礼拝堂へと振り返る。


(彼らがいつまでも仲睦まじく、過ごせるよう見守りくださいミルニア様)


運命を司る神へ、彼らを見守るよう願った私は可愛い息子と共に礼拝堂を後にした―――――――



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