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棒を片手に俺はVRMMOを満喫する。   作者: かぼちゃ頭
第2章 生産の日々
36/60

第33話 デートのお話?

遅くなってすみません・・・・・・・

「「「「いただきます!!!」」」」


もはや恒例となったいつものメンバーでの昼食。

俺の隣には美桜が座っており、目の前にはひなた、その隣に圭介が座っていた。


「それにしても俊の店はだいぶ繁盛してるらしいな」


「あれだけ美味しい料理が食べれるってなれば噂にもなるよ~」


あの空腹ゲージなどの追加から2週間。

それからというもの、俺のNWOでの日常は大忙しだった。


日に日に増えていく客に対応するため、食材の確保、調理スピードの最適化などあれこれと工夫して販売していくうちに、気が付けば俺の所持金は6ケタ後半にまで届こうとしている。


あのアップデート以来、NWO内における食生活は様変わりしつつあった。

最初は多くのプレイヤーが携帯食料で空腹を紛らわしていたが、あの不味さに多くのプレイヤーが挫折し、廃人プレイヤーですら料理スキルを取ろうかと検討し始めるなど、NWO全体を揺るがす衝撃的なアップデートにより料理の需要はうなぎ上り。


結果、俺のような料理スキルを取ったプレイヤーは問題無かったが、それ以外のプレイヤーは非常に苦しい食生活を送ることになったわけだ。


「でも、私たちには俊君がいたからね!!」


「食には困らなかったな」


何故か自信満々のひなたとその隣で苦笑する圭介。

まあ、確かにこのメンバーに限っては俺が食事を担当しているので大した問題ではなかったんだけどな。


「でも最近は、俺以外の料理屋も出てきたしな、そんなに儲かりはしてないぞ」


「確かに最近の商業通りは美味しそうな匂いばっかりだよね~」


「ひなたは食べてばっかりじゃない………」


「えへへ」


食事中だというのに、NWOでの食事を思い出したのか涎を垂らすひなたとそれを呆れた表情で見つめる美桜。


そう、この2週間でようやく俺以外の料理屋が出てきたのだ。


ただ、スキルレベルの差ゆえか味には違いがあるらしく、いまだに俺の店はそれなりの値段がするのに料理は飛ぶように売れている。


そんな感じで最近のNWOに関する話題を繰り広げる中、お弁当を食べ終わったひなたが思い出したかのように俺に話しかけてきた。


「そういえば俊君、美桜ちゃんとの約束はどうなったの?」


「約束?」


俺の返事を聞いて、何を察したのかは知らないが呆れたようなため息を溢すひなた。


「美桜ちゃん……」


憐れむような眼を向けられた美桜は、俺たちの会話を聞いていたのか同じように苦笑している。


「私もずっ~と、誘ってもらおうって待ってたんだけどね」


「え?」


「いや、絶対俊君言わなきゃ忘れてたよ……」


「うん、私もそろそろ言わないと……っては思ってたんだけど」


お互いに顔を見合わせ、俺に呆れた視線を向けてくるが一向に話の内容が分からない俺は戸惑っていた。


「なあ、なんの話だ?」


圭介もパンを食べ終わったのか、話に混ざってくる。


「美桜ちゃんと俊君のデートの約束のお話」


「「「「「「はっ!?」」」」」」


ひなたの発言に、俺と圭介だけでなくクラス中の男子から驚いたのような声がクラス中に響いた。


「どういうことだ、俊?」


にやにやと笑いながらこちらを見て話しかけてくる圭介。

クラスからは女子の黄色い悲鳴や男子の絶望の淵からのような怨嗟の声が聞こえてくる。


「おい、ひなた。どういうことだ?」


「これだけ言ってまだ思い出さないの?」


「いや、約束って………」


確かにここ最近ひなたや美桜と関わる様にはなったが、デートの約束などした覚えはない。

もし付き合うとか恋愛感情を抱いたとしてもこの二人相手では明らかに俺では不釣り合いだろう。


「はぁ……、ヒントはブレスレット」


「ブレスレット……?」


ブレスレットって………、ちょっと前にひなたにプレゼントしたアクセサリーのこと…………ああ!!


「奢る約束のことか!」


「やっと思い出したんだね………」


呆れた声でこっちにジト目を向けてくるひなたと、少し悲しそうな美桜。


「てっきり美桜の方から何を買うか言ってくるもんだと思ってたからさ」


「そういうのは普通男の子の方から誘うものでしょうが!!」


俺が言い訳めいたことを話し始めると、あきれた表情から一転。

頬をふくらましたひなたが、いかにも怒ってますといった感じで説教をしてきた。


怒られること数分。

俺はひなたの普段とは違う一面に驚いていた。


普段は笑顔いっぱい、明るいの彼女がこうも怒っている様子というのは新鮮なのだ。


「とにかく!!今週末に美桜ちゃんにプレゼントを買ってあげること!」


「あ、ああ」


「美桜ちゃんもいいよね?」


「う、うん。私は全然いいのだけれど……」


「じゃあ、今週末楽しんできてね!!」


美桜がまだ何か言いかけていたが、ひなたが途中でぶった切る。


こうして俺はひなたの剣幕に押され、週末にNWOで美桜と一緒に美桜へのプレゼントを買いに行くことになった――――――




また、昼食の後クラスのやつらに美桜とのデートについて問い詰められたのはまた別のお話……………









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