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プロローグ
とある大学付属の高校の一角にある教室。
生徒達の喧騒が聞こえる中、少年2人は昼食のパンを食べながらあるゲームについて話していた。
「ついに来月発売らしいな」
「もうそんな時期だっけ?」
「ああ、全国のゲーマーが待ちに待った新世代ゲームだぜ?はやくプレイしたいよなぁー」
2人の少年のうち片方の少年ーーー杉田圭介はパンを片手に暑く語る。
「プレイっても初回販売分は三分で予約埋まったんだろ?どうやって手に入れんだよ」
暑く語る少年の向かい側に座る細身の少年ーー神谷俊はパンをかじりながらボヤく。
「んなもん、店頭販売に賭けるしかないだろ」
さも当然のように言う圭介の言葉に呆れる。
「平日発売だろ、学校どうすんだよ?」
「サボる!」
即答した圭介。しかも何故かドヤ顔である。
「はぁ……、まあ頑張って買いに行くんだな」
「おうっ、任せとけ!」
発売まであと1ヶ月もあるのに大したやる気だ……と半ば他人事のように考えていた俊。
1ヶ月後、彼もまた新しい世界に踏み入れることになるとはまだ思いもよらなかった………
稚拙な文かもしれませんが楽しんでいただければ何よりです・w・