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数年後

「んーっ」


俺はゆっくりと伸びをする。


やっぱり、数時間の新幹線は少しきつい。


体が固まってしまう。


久しぶりにここに帰ってきた。


そして、久しぶりに会いに来た。


彼女に……。



「やっぱり帰ってきたね…。おかえり、契」


彼女は笑顔でそう言った。


「ただいま。やっぱりってなんだよ、るな」


るなはにっこりと笑う。


「だって、今日は……琉依の命日だもん」


そう、今日は琉依が死んだ日。あの日から早くも五年が経った。


そして、俺達は二十二歳になっていた。



「久しぶりだね、琉依」


るながお墓に向かって言った。


「お墓に言ってもなぁ……」


つい寂しげな口調になってしまうのは抑えきれない。


来る途中で買ってきた花を供えて、二人は手を合わせる。


墓参りに来る前に二人は琉依のおばあさんの家に行き、仏壇にも手を合わせてきてい


た。


おばあさんは泣いて喜んだ。


そんなおばあさんを見ると、二人には罪悪感しか湧かなかった。


二人の周りには沈黙しかない。


時折、風が通り過ぎる音がするだけだ。


「あそこ…行く?」


るながそう言う。


二人は打ち合わせたわけでもないのにゆっくりと同じ方向に歩き始めた。

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