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Ⅴ 坂井先生、いなくならないで・・・。
「あ、坂井先生。手伝いますよ。」
私は、階段を降りかけている、先生に声をかけた。
「いいの?。じゃ、これ、お願いね。」
「はい。」
先生は、私に、書類の束を渡した。
これだけでも、かなり重い。その倍を先生は持っているんだ。
「一花ちゃん。あと、二週間後には伊東先生のお手伝いしてあげてね。」
「はい。」
坂井先生は、あと二週間後に産休に入ってしまう。
だから、伊東先生が来たのだ。
もう、助けてもらえない、と思うと少し悲しいけど、先生のために何も言わない。笑顔で見送って可愛い子供を産んでほしい。




