ⅩⅠ 誰か、助けて。
先生の家に泊めさせてえもらった一花たち。
そこで一花は先生を好きになってしまう。
家に帰ると・・・?。
「そろそろ帰りますね。おじゃましました。」
私は、紗夜と涼香をつれて、先生の家を出た。
「また、なんかあったら、きくから。いつでも。」
先生はそう言って、家の近くまで送ってくれた。
「ただいま。」
玄関のかぎを開けて、家の中に入ると、パパとママは玄関に走ってきた。
「おい、どこに行ってたんだよ、今まで。」
パパのいつもより低い声が家に響き渡った。
「出てけ、と言われたから・・・。」
「だからといって外泊していいなんて言ってない。」
パパは、怒鳴るというより静かに怒った。
「そうよ、あなただけならまだしも、涼香や紗夜は小さいのよ。」
ママも続けて言う。
「言え。どこで何してた。」
「・・・。」
言えるわけない。男の家、それも先生の家だなんて。
「まさかっ。あの男の家か?。」
パパは勘がいい。
その通りだなんて言えない。
「紗夜、男の家に泊ったのか。」
パパは紗夜に問い詰める。
紗夜、お願いだから言わないで。
「あの男だな。次、家に来たら・・・。立てなくなるほどにぼっこぼこにしてやる。いいか、おまえのためにやってるんだ。」
パパは、それ娘を思ってやっていることなの?。いつも殴り飛ばすくせに。
近所に、仕事場にいい顔したいだけなんじゃないの?。
うちの家は、いくら怒鳴り散らしても、騒いでも、隣りの家が離れているから、人通りも少ないから、周りに聞こえたりする心配がない。
「一生、部屋で反省してろ。」
パパは、私の髪の毛をわしづかみにすると部屋に投げ飛ばした。
「俺の権力をなめんなよ。すぐに、どこのだれか調べてやる。」
そういうと、部屋のドアを閉めた。
ガチャガチャ
しばらくすると、外から部屋のカギが閉まる音がした。
私は、意味が分からなくてただパパの話を聞いてるだけだった。
「出てけ」っていうから・・・。言ってることがめちゃくちゃだよ・・・。
一生、自分の部屋にいたくないよ。学校にいって、先生と話したり友達の恋バナ聞いてあげたり、したいよ。
だれか、助けて。
♪ーー♪ーー
スマホが鳴った。坂井先生から、メールが来ていた。
「一週間たったけど、伊東先生どう?。
少しだけ、一花ちゃんの話しちゃった。ごめんね。
困っていることとかない?。あったら、ちゃんと言ってね?。」
先生…。どうしよう。私、いけない恋をしちゃったみたいなの。
もちろん、そんなこといえない。坂井先生には。迷惑掛けられない。
起きると、夕方だった。
紗夜たち、大丈夫かなあ。パパもママもろくに世話しないのに。涼香と紗夜を私と離ればなれにさせて。
「いやーだー。」
紗夜の泣き声。
「言うこと聞けよ、ってか涼香を泣きやまさせろよ。」
涼香、紗夜・・・。
「お姉ちゃんは、どこにいるの?。」
紗夜のどなり声。
物静かな紗夜が怒鳴るのは初めてだ。
「あの男のところだろ?。」
!!パパ、どうしてそんなこと言うの?。私のこと、部屋に閉じ込めたでしょ?。
「先生はそんな人じゃないよ!!。」
「ほう、先生なのか。」
紗夜、言っちゃった。言わないでほしかったのに…。先生に迷惑かけたくないのに。
「よし、俺は今から学校に抗議しに行く。」
パパ・・・。
いつのまにそんな人になっちゃったの?。
昔は、優しかったのに…。お願い…、先生のところにだけは・・・。
読んでいただいてありがとうございます。
次回もお楽しみに…。




