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第1章 私の眠れる記憶

かな~り更新はおそいです

 これから読書したいと思う。ん? おまえは誰だって? 私のような存在がお前達のような低俗な存在に教えるわけないだろぅ?なんせ私は神だからな……っておい、石をぶつけるなっ

 ったく、これだから人間は嫌なんだ――ん? 早くその本を読めと? なに偉そうなこと言っているんだ。少なくとも「この本をお読みになってください」と言えこの低俗がっ

まったく……無駄な時間を過ごしてしまったよ。

さて、そろそろ本を読もうか。







第1章 私と兄の眠れる追憶


 


「はぁ……またあの夢見ちゃったな――しばらく見てなかったのに」 

 少女は、嫌気に満ちた顔をしながら目覚めた。

 外は少しだけ日が差しこんでおり、登校までの時間はタップリあるが二度寝する余裕はまったく無かった。

部屋をでて、階段を降りる途中で香ばしい匂いがしてきた。

 なんの匂いだろうと思い、キッチンの中に入ると、青年が牛のミンチを焼いていた。

「お兄ちゃん、おはよう」

 少女は青年を見ながら――ではなく青年の焼いている牛肉のミンチを飢えた目をしながら言う。

「おはよう、今日はずいぶん速かったんだな」

 青年は、フライパンの上の牛肉のミンチを引っくり返す

「ちょっと怖い夢をみたんだ――」

少女は淡々と言う。

「へえ、どんな夢だ?」「えーーと……」少女は少し考え込む

「忘れちゃった」

青年は牛肉のミンチを危うくフライパンから落としそうになった。

「おい、おまえから話しかけてきてそれは……いやなんでもない」

半呆れ口調になる。

夢というのは曖昧なので忘れ易いのはこの青年も理解しているのだが……

「む~それにしても、朝からハンバーグとは実に豪勢だね~」

目を輝かせながら青年の近くにある牛肉のミンチが焼けているものにあるものに近付く。

「……これはお前の夕飯用だ。朝のは、もうテーブルに置いてある」

 少女は、キッチンを出て、リビングの中央にあるテーブルに近づく。それには、黄色のテーブルクロスが敷いてあり、そこには真っ白な皿の上に、ジャムが既にぬられているパンが一枚置いてあった。

少女はテーブルの近くにある椅子に座り、一人で黙々と食べる。

しばらくすると、料理を終えた青年が部屋に入ってきた。

「む~、こんなんじゃ、たりないよ~」

少女は、いつもより小さな声で、そして青年に聞こえるように嘆く。

「お前……太るぞ?」

「む……たくさん運動してるからだいじょーぶだもん」

少しむくれながら答える。

「それならいいんだがな……」

青年が心配そうに見つめる

「おにーちゃんは心配し過ぎなんだよ――――それより朝のうちから私の夕食作ってたって事は……今日帰りが遅くなるのかな」

「ああ、最近変な奴らに絡まれてな……そいつ等が突然『漫画を描く』なんて突飛な事を言い始めやがったんだ――まったくなんで俺がそんなメンドーな事やらなくちゃいけないんだ。第一漫画を描くという事はまずかなりうまい絵を描けるやつが、やる事であり、絵もロクスッポ描けなせい俺らがやるなんて問題外なのにあいつ等は……」

青年は俯きながら、他人がみても嫌になりそうな邪悪な雰囲気をか持ち出しながら愚痴を言い始めた

「それって、この前来てたおにーちゃん達?」

少女がこの邪悪空間を脱するべく、青年に問いかける。

「ああ、そうだともあの人の家に無理矢理入った後、いきなり宴会をし始めた迷惑なやつらだ」そう言いながら青年は、再び邪悪空間を発しながら、苛々しくジャムを食パンに塗りつけ真ん中から思いっきり食べる。

「でも、おにーちゃん、満更嫌そうでもなさそうだったよ」

その一言で青年の食パンを食べる手が止まる。

「そっ、そんなことあるわけないだろう」

少女は声を荒げる青年の声を聞きながら食パンの最後の一欠けらを食う。

「ごちそーさまでした」

少女は青年が再び邪悪空間を作り出す前に自分の皿を台所に置き、自分の部屋に戻った。


 少女は、ランドセルの中から漢字スキルを取り出し漢字練習を始める。この少女は算数などは得意らしいのだが、国語が凄く苦手で、あまりの酷さに担任が「お前は本当に日本人なのか?」と疑ってしまうほどであった。

 暫くすると、青年の「行ってきまーす」と言う声が聞こえた。時計をみると七時ちょうど位になっていて、登校班の集合時間が近ずいていたので、お気に入りの服に着替えて少女も学校に出発した。



学校に着き、自分の教室に入ると、少女は背の小さいツインテールの髪をしている少女に近づいた。そして、その子の目を両手で塞いですこしお茶目な口調で言った。

「私はだれでしょう~」

するとツインテールの女の子が、少し笑みを浮かべながら答える。

「綾子ちゃんでしょ」

そう言うと、少女――――綾子は塞いだ手を戻した。そしてツインテールをした少女は後ろをむいて綾子の存在を確認し、二人で笑い合う。彼女らなりのスキンシップなのだ。

その後しばらく二人で他愛も無い話をしていると、二人組の女の子が近づいてきた。

 一人は眼鏡を掛けたショートヘヤーの少女、もう一人は同じ学年の男子にも負けず劣らずの身長を持ったロングヘヤーの女の子だ。




「よっ、綾子に真奈美、元気にしてたー?」


ハキハキとした声で背の高い少女は言った。「うん、まあね~それにしてもコーちゃんは朝から元気だね~」

ノンビリとした口調で綾子は言う

「えっへへー、元気が一番だからねー……それより綾子今日のテスト出来る?」

「う~ん一応頑張ったけど……合格出来るか不安だよ~」綾子は不安な顔を浮かべる

ちなみにこのテストの合格点は70点。もし合格しなければ大量の宿題が出されてしまうのである。


「綾子ちゃん大丈夫ですょ、ボクの自己流の占いによると、 60%の確率で合格しますよ~」

ショートヘヤーの少女が綾子のあたまを擦りながらいう。

「……それってかな~り微妙じゃない?」

コーちゃん――谷貼光がショートヘヤーの少女――秋津望に若干冷たい目を向ける

「二人とも、綾ちゃんを脅かさないの。綾ちゃん昨日たくさん勉強したと思うからきっと大丈夫だよ」

そうツインテールの少女――河上真奈美が綾子を慰めた。その言葉と同時にチャイムがなり響き、それまで友人達とお喋りを楽しんでいた子供達が、まるで風の如く駆け自分の席に座りこむ。それとほぼ同じ時にスライド式の若干灰色のドアがカラカラと音をたてながら開き、赤色の派手な色の服を着た女が教室の中に入ってきた。

その女は教卓の前に立ち、教室の中で座っている子供達に号令を掛けた。

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