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プロローグ
はじめまして、拙い文ですがこれからよろしくお願いします。
何もない人生だった。
何もする気が出ず、ただ寝て起きてを繰り返す日々。どうしてこうなったのか、いつからこんなふうになってしまったのか、今ではそれすら思い出すことができない。
ただ一つ言えるのは、俺が空っぽで何もない、本当にどうしようもない人間という事だけだ。
薄れる意識のなかを今まで経験した出来事がゆっくりと流れていく。
薄っぺらで、本当に何もない、下らない人生。
こうして、俺《渡 幸一》の人生は幕を閉じたのだった。
みじかっ
なんという短さ。