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2- 焼殺、惨殺、射殺、圧殺、斬殺、なぶり殺し

 村で死体が見つかった。

 公民館に各家の代表が集められ、「誰が被害者で誰が犯人なのか」という話し合いが行われ、戸川という男が候補に挙がった。いや、犯人だと決めつけられた。

 その夜は大雨が降り、村と外界を繋ぐ唯一の道が崖崩れにより寸断された。

 その日も刺すような日差しが降り注ぐ炎天下だった。

 僕は崖崩れが起きた現場に足を運んだ。殺人犯が村に居るかもしれない状況で出歩くのは危険だけど、不思議と僕は怖いとは思わなかった。完全に勘だけど、例の女性の死体を作った犯人はこの村にはいない気がする。

 崖側から雪崩れ込んだ土砂が道路を横切り、反対側の川まで達している。この量の土砂は今日明日でどうにか処理できる物じゃないな……。幸い、土砂は電柱と電柱の間に流れ込んでいて、村へ電気を運ぶ電線は無事だった。電話も通じるだろう。

 村へ戻る途中、谷山さん宅の前を通った。谷山さんは庭先の畑で草むしりをしていた。高齢なのに、こんな炎天下の下でよく働くなあ。村の大人たちの間では、休むことが怠けることと同義みたいだからなあ。


「……」


 谷山さんはこちらに背を向けて草むしりに集中しており、僕の存在には気付いていない様子だ。だから挨拶はせず、無視して素通りした。

 次に戸川さん宅の様子も見に行ってみた。彼の家の前には大和田家と南田家の畑がある。ちょうど両家の奥さんが畑仕事の合間の休憩中で、木陰に座って大声でうわさ話をしていた。少し離れた所で様子を見ている僕にさえ、話の内容が聞き取れるのだ。目の前の家に居るであろう戸川さんの耳にも、二人の顔に付いた尻の穴から屁のように放たれる汚い音が届いているだろう。


「ほら、例の若い子の死体、知ってる?」

「うちの旦那から聞いたわ。怖いわねえ……」

「うわさによると、犯人は戸川さんらしいわよ? 何でも、町で作った女との、痴情のもつれとか」

「えー? それくらいで殺すー?」

「普通の人なら殺さないわよねえ。でもー、あの戸川さんだしー」

「やだあ、こわいこわい。私も目を付けられないようにしなきゃー」


 あの二人はいつもあんな感じだ。戸川さん宅の目の前で、これ見よがしに本人の悪いうわさを話し合っている。何が楽しいのか、僕にはわからない。戸川さん、次に書く小説が売れたら、こんな村出て行った方がいいよ……。

 その日の深夜、戸川さんの家が焼かれた。



 ◆



 窓を開け、蚊帳の中で寝ていた僕は暑さで目を覚ました。顔を横にして何気なく窓の外を見たら、暗闇の中でポツンと灯る炎が目に入った。慌てて飛び起き、火の手を確認する。月明りも無い真っ暗闇だけど、日のある時の景色と照合し、わかる。燃えているのは戸川屋敷だ! 火の不始末か、あるいは……。

 僕は寝巻のままこっそり家を出て、戸川屋敷へ向かう。現場に着くと闇に紛れ、近くの茂みに身を隠した。


「あれは……」


 ごうごうと燃え盛る家を、何人かの村人が取り囲んでいた。消火活動をする者は誰一人いない。皆、炎の光に照らされながら、無感情に火事の様子を突っ立って見ていた。その中には、村長の姿もあった。


「──が、──のようです」

「──じゃの。なら、──」


 柴山さんが村長と何やら話していた。神経を集中し、聞き耳を立てる。


「で、どうじゃ? 戸川は家から逃げ延びてはいないんじゃな?」

「ええ。村の衆で家を囲んで、目を光らせていました。寝る前の明かりも確認済みです。奴は確実に、家の中で炭になってます。半地下に逃れていたとしても、瓦礫に潰されているでしょう」

「当然の報いじゃ。奴は未来ある若い娘を手にかけ、死体を山に捨てたんじゃからな。人のすることとは思えん、鬼畜の所業じゃ。それに儂らが要求した五百万を、一円も払わないときた」

「金の話ならまだしも、人命を奪うという一線を越えた訳ですからね。もう殺すしかありませんでしたよ」


 戸川さんが……、家に火をつけられて……。直接殺しに行かなかったのは抵抗されるからか、直接手を汚したくなかったからか……。どうしよう、今からでも戸川さんを助けに行く……? いいや、無理だ。家は炎で半壊状態。生存は絶望的だろう。それに、彼が奇跡的に生きていたとしても、僕一人の力じゃ外に連れ出せない……。


「戸川さん……」


 目から涙がこぼれ、頬を伝った。戸川さんは僕に良くしてくれたのに……。仲良くしたいって言ってくれたのに、僕は体裁を気にして……。この村で、僕だけでも彼の味方であったなら……。村人に不穏な動きがあったんだから、事前に戸川さんに警告していれば……。まさか、村長たちがこんな凶行に及ぶだなんて……。今、村に警察は入れない。この在宅放火はただの火事として処理されるだろう。


「はは、はは……」


 考えがぐちゃぐちゃになって纏まらない。感情がめちゃくちゃになって、涙と乾いた笑みが止まらない。

 火は明け方まで燃え続けた。放火をした村人たちは既に各々の家に帰っていた。僕は万が一にも誰かに見付からないよう家に帰り、こっそりと布団にもぐった。そして、また泣いた。

 その日の午後、今度は村長が殺された。



 ◆



 村長死亡のうわさは瞬く間に村中に広まり、僕の耳にも入った。怖いもの見たさではない。この村で起こりつつある異常事態を把握しておきたくて、僕は村長宅へ向かった。

 村長宅は立派な庭のある大きな家だ。庭には錦鯉の泳ぐ池があり、その周囲には木が植えられていて、手作りの日本庭園みたいな感じだ。その庭にはすでに何人もの村人が集まっていた。皆に気付かれないよう、植え込みに隠れて状況を窺う。

 庭の木にロープが括りつけられ、村長が首を吊るされていた。そして体中、包丁やら尖った枝やら、手軽に手に入るありとあらゆる尖った物が突き刺さっている。ざっと見た感じ、三十か所は刺し傷がある。


「こりゃあ、ひでえ……。くそ……」

「早く降ろしてやった方がいいんじゃねえか?」

「いや待て。現場を保存しといた方がいいだろう。警察が来るまで」

「警察ってのは、いつ来るんだよ? 村で唯一の出入りの道は崖崩れで塞がってるんだぞ?」

「まあ、明日か明後日には土砂は撤去されるとは思うが……」

「で、第一発見者は誰だっけ?」

「あ、私です。昨日、村長がうちに醤油を借りに来て、まだ返してもらってなかったから……。それで、昼過ぎに来てみたらこんな……」


 村長は生きたままめった刺しにされ、最後は見せしめにロープで吊るされたんだろう。あれは明らかに村長に恨みを持っている者の犯行だ。それほどの恨みを持っているなら首を吊るして楽に殺したりはせず、じわじわと痛めつけて殺すはずだ。村長は一人暮らしだ。家に忍び込んで取り押さえ、拷問するくらい誰にでもできるだろう。

 集まった村人の中には、戸川さんを手にかけた男衆もいた。彼らは庭の端に集まり、犯人捜しを……。いや、誰が犯人なのか話し合っていた。


「誰がこんなことを……」

「まさか、戸川が生きていて……?」

「そりゃあねえよ。あいつは焼ける家から逃げ出さなかった。半地下に逃げてたとしても、瓦礫でぺしゃんこだ」

「きっと村長に恨みを持ってた奴が、戸川屋敷の火事にあてられて……」

「村長に恨みを持ってたなら、その仲間にも同じくらいの恨みを持っててもおかしくねえ」

「あ、じゃあ何か? 次はオイラたちが狙われるってえことかい?」

「その可能性はあるな……。やられる前にやらねえと……」

「お、おれは大丈夫だよな……? 村長とはそんなに仲良くねえし。それに、昨晩のあれだって、村長に言われて無理やり……」

「いまさらそんなこと言ってんじゃねえ! 共犯は共犯だろうが!」

「いや待て。もし俺たちへの恨みを晴らすなら、直接手にかけるよりも戸川屋敷の一件を警察に白状する方が……」


 その一言で、集まった男衆の顔が一気に青ざめた。


「ま、まさかな……」

「通報……。電話は!? 村長の家の電話は!?」

「電話線を切られてて、通じないらしい。犯人がやったんだろうなあ。村にある電話は、今じゃあ、あれ一つだから」

「それなら安心か」


 彼らが構築した理論に基づけば、犯人は電話線を着る前に戸川さん宅放火の事件を警察に通報しているはずだ。しかし、彼らはそこまで頭が回らず、電話線が切れていて一安心している。


「で、誰か村長を恨んでた奴に心当たりは?」

「田中さんだろうな。この前の話し合いにも、顔出さなかったし」

「確かに、田中さんならやりかねん!」

「そう言えばあの人、昨晩の火事にも立ち会ってた……」

「崖崩れの道が通れるようになったら、警察に駆け込みかねないな」

「やっぱ田中かあ。じゃあ、これから事情を聞きに行くか」



 ◇



 田中さんとは、数年前まで東京で医者をしていた老人だ。退職後は父親の介護のため、村に戻ってきていた。うわさによるとその際、「あんたを医者に育てたのはこの村だ。この村があったから、あんたは医者になれたんだ。それなのにあんたは東京に行ったっきり、ほとんどこっちに顔を出さん。草刈も掘り掃除もさぼっておった。それが急に帰って来て、村に住みたいですだと? 虫が良すぎる。退職金をよこせ」と村長に言われていたらしい。余生は生まれ育った村で過ごしたいと言う親のため、田中さんはその要求を飲んだとか。渡された退職金が何に使われたかは、僕は知らない。



 ◇



 数人の男衆が田中さん宅に向かう。その手には鍬や鎌が握られていた。「事情を聞きに行く」とは言っていたが、とてもそんな雰囲気には見えない。

 僕は彼らに気付かれないよう、こっそり後をつけて行く。物凄く怖かったけど、あんな危険な連中が自分の目の届かない所で何かしてる方がもっと怖い。何て言ったって、戸川さんを殺した連中だし……。夏の日差しが肌を刺す中茂みに隠れ、息を潜めて様子を窺う……。ひりつく隠れ鬼だ……。



 ◆



 がんがんがん!


「おい、田中さんよ! いるか!? 少し話したいんだが!」


 田中さん宅に着くなり、川野さんが勢いよく玄関の戸を叩く。とても、これから話し合いをするような雰囲気ではない……。


「なんじゃい、うるさいのう。鍵なら開いとるから、勝手に入ってくれ」


 中から田中さんの声がした。川野さんはガラガラと戸を引き、玄関に入ろうとする。


 シュバ!


 突如、玄関から何かが飛び出して川野さんの横顔をかすめ、後ろに立っていた中原さんの頭に当たる。その場に崩れ落ちた中原さんの額からは、金属製の細い棒が生えていた。あれは……?


「おい、おい! 中原! 大丈夫か!?」

「動かない……。これ、死んでるんじゃ……。いや、どう見ても即死だろ……」


 中原さんに駆け寄る男が半分、何が起きたかわからず、その場に立ち尽くす男が半分。


「やっぱり来たな! クソガキども!」


 玄関には鬼の形相の田中さんが立っていた。そして彼が手にしているものを見て、中原さんを殺した物の正体がわかった。ボウガンだ。田中さんはボウガンを持っていた。


「村長が殺されたってうわさを聞いて、儂が疑われると思ってたわい! お前ら、儂を殺しに来たんじゃろ! 儂の財産を奪うつもりじゃろ! そうはさせん! 儂が次の村長になるんじゃ!」


 後半は支離滅裂だった。そういえばうわさによると、田中さんは痴呆が始まってるとか、介護でノイローゼになってるとか……。


「くそ、やりやがった! おい、皆で取り押さえるぞ!」


 川野さんの一喝で周囲の男衆は気を持ち直し、田中さんに襲い掛かった。例え武器を持っていても、華奢な老人が複数の男たちに勝てる訳はない。彼は一瞬で取り押さえられ、二人がかりで背中に乗られ、首を思いっきり踏みつけられた。僕は少し離れた茂みでその様子を見ていたけど、首の骨が折れる音が生々しく耳に届いた。


「……正当防衛だ」


 少しの沈黙の後、誰かがそう呟いた。


「ああ、正当防衛だな。相手は武器を持ってたし……」

「これくらいしないと、止まらなかったな……」


 立ち位置を田中さんの背中から床に変えた川野さんが、そう呟いた。


「きっと火事だな。火事が起きたんだ」


 火事?


「ここでは火事が起きたんだ。田中さんの火の不始末で」


 男衆は田中さん宅を物色し、灯油を持ち出して廊下に撒いた。そして玄関の外から火のついたマッチを投げ入れる。火は瞬く間に廊下を走り、そこに転がる田中さんも包んだ。夏の日差しに晒され、乾燥した木造家屋はよく燃えた。家の中には、寝たきりの田中さんの父親もいたはずだ。乱闘があった証拠となるためか、ボウガンで射抜かれた中原さんの遺体も一緒に焼かれた。



 ◆



 田中さんを襲撃したのは十二人くらい。夜、その内の六人が公民館に集まって今後の方針を話あった。その中には川野さんもいた。僕は彼らの様子を窓から覗く。


 どたどたどた!


 突如、廊下を勢いよく駆ける足音が響く。


「夫を! 夫をよくも!」


 包丁を持った中原の奥さんが乗り込んできた。彼女の凶刃は川野さんを襲おうとしたが、すぐさま他の男衆に取り押さえられてしまう。


「どうして……! 聞いたわよ、あんたらが何をしたのか! 夫は助からなかったにしても、焼く必要はなかったじゃない! 許さない! ことが済んだら、絶対に警察に通報してやる!」


 「通報」。その言葉を聞いて、男衆の顔色が変わる。


「仕方ない……」

「それじゃあ、仕方ないな……」

「ああ、仕方ない仕方ない」

「こうするしかないな……」


 川野さんは中原の奥さんが取りこぼした包丁を手に取り、その刃で首筋を撫でた。鮮血が飛び散り、畳を真っ赤に染める。中原の奥さんの乾いた喘鳴……。そして数分もしない内に動かなくなる……。人って、そんな簡単に死んでしまうものなのか。人って、そんな簡単に人を殺せてしまうものなのか。

 中原の奥さんを公民館の倉庫に隠し、血で汚れた畳を取り外して外で焼いた後、男衆は話し合いを再開した。中原の奥さんは、「どうして……! 聞いたわよ、あんたらが何をしたのか!」と言っていた。田中さん襲撃の場に、彼女も娘の香帆さんもいなかった。つまり、その場にいた男の誰かが中原の奥さんに、旦那さんが焼かれたことを話したということになる。いや、奥さんだけでなく香帆さんにも同じことを話していたかもしれない。そうなれば、奥さんのように自分たちを強襲してくるかも。もしくは闇討ちか。どちらにしろ、やられる前にやらなくては。そんな結論が出た。

 夜と夕方で命を危険に晒され、生存本能が理性を上回っているのか、彼らの目は正気を失っているように見えた。



 ◆



 鎌や鉈を持った男衆が中原さん宅の前に着いた。僕は茂みに隠れつつ、遠目で様子を見る。

 中原さん宅で電気がついているのは、格子の付いたすりガラスの部屋のみ。そして換気扇から昇る湯気。どうやら香帆さんはお風呂に入っているみたいだ。そう言えば以前、時太さんが彼女の入浴を覗いて以来、あのすりガラスはより透過度の低い物に買い替えられたらしい。

 無防備にしているならこれは好機と、男衆は土足のままドタドタと家に上がり込み、浴室に向かう。


「え、な、なに!? きゃああああああ!! いや! 離して!」


 ただ殺すだけにしてはやけに長い時間、浴室での乱闘は続いた。ようやく静かになった後、浴室の電気が消え、代わりに台所の方から火の手が上がった。家を焼いて、証拠を香帆さんごと消すつもりのようだ。

 中原さん宅から出てきた男衆の次の行動は決まっていた。


「やられる前にやらないとな」

「俺たちを裏切った奴なんだ。放っておいたら、何をするかわからねえ」

「中原の奥さんに密告したんだ。警察にも密告するつもりだろう」

「そんなこと、させねえ……」


 中原の奥さんに密告した裏切り者を始末することだ。候補となったのは田中さん襲撃の現場に居て、今この場に居ない誰か……。



 ◆



 こうなると、もう止まらなかった。◯◯さんが怪しんじゃないか!? 正義感が強い◯◯さんは警察に密告する可能性がある! ◯◯について、こんなうわさを聞いた! ◯◯を殺したなら、その身内も殺しておかねえとな。私怨で復讐されかねない! 次々と村人の名前が上がり、標的となった。村のあちこちから火の手が上がる。「この村に裏切り者が居る!」「警察に通報されたら、お前も終わりだぞ!」とそそのかされ、戸川屋敷の放火に関わった村人も裏切り者探しに協力した。

 そうして、僕が最も恐れていた事態となった。


「うわさによると、東野のガキが戸川が書いた小説の愛読者らしいぞ! 戸川の内通者かもしれねえ! 生かしちゃおけねえ!」


 僕が標的にされた。確かに以前、父に戸川さんの小説を読んでみてはと言ったことはあった。きっと父は世間話程度の感覚で、村の誰かにその話をしたのだろう。それがうわさになり、尾ひれがついて……。何かしらの理由を付けて、僕が標的にされる可能性は考えていたけど、まさか……。

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