星の残り火
連想する余地はのこしても、あくまで、星の話として描きました。
いくら このかがやきに願いをかけても
それが叶うことはない
いくら このきらめきに望みをのせても
それが届くことはない
いくら このまたたきに祈りをこめても
それが報われることはない
ごめんね
逆恨みでいいから 呪ってちょうだい
やつあたりでいいから 詰ってちょうだい
いいがかりでいいから 蔑んでちょうだい
もともと わたしにそんなちからがあったかどうかは
いまとなってはわからないけど
できることなら わたしに残されたひかりを
すべて燃やしてでも
あなたの願いを叶えてあげたかった
あなたの望みを届かせてあげたかった
あなたの祈りに報いてあげたかった
だけど もうそのために
ひかりを燃やしてあげることさえ わたしにはできない
あなたが見ているかがやきも
あなたが見ているきらめきも
あなたが見ているまたたきも
ぜんぶ わたしの残り火だから
とうのわたしは とおのむかしに
燃え尽きてしまっているのだから
ごめんね
もともと わたしにそんなちからがあったかどうかは
いまとなってはわからないけど
逆恨みでいいから 呪ってちょうだい
やつあたりでいいから 詰ってちょうだい
いいがかりでいいから 蔑んでちょうだい
ごめんね
ごめん……