表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ホワイトデーにひまわりを

作者: 黒楓

『なろうラジオ大賞4』参加作品です。





この作品は『和田くんと田中さん♡』のシリーズの第4部分の翌年のお話となります。


合わせてご一読いただければ幸いです<m(__)m>



https://ncode.syosetu.com/n4387hn/


ヤバくなった。


クラス替えで和田くんとは離れ離れ。


和田くん、今は揣摩(しま)ちゃんとクラス委員やっていて…『おしどり夫婦』って言われている。


揣摩ちゃんは去年のバレンタインデーに手作りチョコを和田くんに贈って告り、断られたのだけど…今年は手作りのチョコマカロンで和田くんのお姉さんを仰天させたのだ。



そして今日3月14日…

揣摩ちゃんからの『和田くんからもらった!!手作り♡』とのキャプション付画像は可愛い箱に収まったチョコマカロン…

お姉さんに手伝ってもらったとしても同じマカロンをお返しするなんて、どの位大変だったのか…


和田くん…私には何も言ってくれなかった…

そりゃ言うわけ無いよね。

私なんか…推しイベントと作品創りで予算も時間も無かったから“義理チョコ”レベルの物しかあげなかったし…


もうダメなのかなあ


『ここチェック、目を通しておけ!』って先生の声が『チェックメイト!』って聞こえてしまう…


思えばいつも

和田くんは優しかった。

チャラくみえて

実は誠実だった。


なのに私は…

“腐女子”のスタンスを固持したまま。


呆れられるの当然だよね



お昼休み…独り屋上でサンドイッチを齧った。


今日は風もなく温かだ。


でも…

『春まだ遠からじ』だなあ…


見上げる青空が眩しくて…

涙が一筋こぼれた。


視線を落とし手すりに手を掛ける。


私は…恋に恋する“腐女子”だけど…恋破れて身を投げるなんて柄じゃない。


遠くに目をやると、国道から可愛らしいワンボックスカーがやって来た。


花屋??



ガタン!

ドアを開ける音が響く。


「居た!!」


声の主は和田くんの親友の桜井くん??


「ちょっと来て!」


連れられた先には籠が置いてあり

夏の太陽のようなひまわりを一輪手にした和田くんが居た。


「オレ、チャラいからさ! チャラい事言うよ! 一輪のひまわりの花言葉は一目惚!」


そう言って私のブレザーのポケットにリボンの付いた一輪のひまわりを差した。


「あ~!! 乙女の胸を勝手に触った!!」


心とは裏腹の私の憎まれ口を背に、和田くんは籠に歩み寄り目隠しの布を取った。

その瞬間、私の目に飛び込んだのは溢れんばかりに咲き乱れるひまわり!!


「そして99本のひまわりの花言葉は…永遠の愛」


とても重くて…

和田くんが支えながら持つ99本のひまわりの花束…

いつの間にかたくさんのギャラリーに囲まれていたのに

私は号泣して

和田くんのほっぺに

キスしてた。


こうして“腐女子”は…


生まれて初めて

ヒロインになった。


和田くんと田中さんは楓の書く物語の中では稀有な可愛らしさ??


今回もノリノリで書いたので、結構削って1000字にいたしました(T_T)



ご感想、レビュー、ブクマ、ご評価、いいね 切に切にお待ちしています!!<m(__)m>



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ふわぁ〜 こんなに短いのにいっぱい詰まってる感じがしました。 思わず変な声が出ちゃいました...てへ キュンとするお話、ありがとうございました(^^)v
[良い点] うわー、かわいいお話! 1000字でこんなにさわやかラブストーリーが! 楓ちゃま、天才です~!! ひまわりって明るくて大好きです。 しかし99本とかすごいデカイね……笑。 そりゃ、支えが…
[一言] 和田くん、やるなあ……。 見てる(特に女子読者様)が『わたしにもサプライズをやって〜♡』と、催促するかもですね。 ……。 本作品、田中さんがメインなのに和田くんを推してしまいました。 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ