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000 序

 ――起きてください。


「んんーー……」


 ――お願い、起きてください。


「な、にー……」


 もー、何なの。僕、眠いんですけど。


「うーるーさー……、いぃ……っ?」


 嫌々ながら開いた僕の眼に、白い光が突き刺さる。

 痛ぁぁー!? 眼が……っ、眼ーがー! ゲームソフト制作会社のロゴが表示されるときのボイスみたいになっちゃったのは気のせいです。

 なにこれ、眩しすぎて眼も開けられない。


 ――良かった、わたしの声が届いたのですね。


「ま、眩しいぃぃ……」


 誰かが何か言ってるけど、こっちはそれどころじゃないです!


 ――あなたにお願いがあります。わたしの、いいえ、わたしたちの世界のためにあなたの力を貸してください。


「ちょっと……、消し、消してくださ……。照明、ライト……」


 ――あなたの名前を教えてくださいませんか。もしもの時、わたしの力をあなたに分け与えることがあるかもしません。そのために、あなたの名を。


「だから、ライト……、ライト消して……」


 ――そう、『ライト』というのですね。それではライト、どうかお願いします。あなたの力で世界を守ってください。邪悪なる者に囚われてしまった、わたしたちの世界を。


 ちかちかのびかびかをまともに浴びたせいで、眼を閉じてもまだ痛い。


 ――どうかお願い、ね? ライト。


 徐々に小さくなる声と共に、ぎゅっと瞑った目蓋の向こうが暗くなるのを感じる。恐々と眼を開けようとした僕は、女の人の、くすくすという笑い声を聞いた気がした。


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