1/2
プロローグ 柊さんの自問自答
どうしてこうなった?
目の前の書類の山を見ながら、自分に問いかけてみる。
ドサッ!
タイトなスカートをはいた私の秘書、サラ・ドレークが新たな書類の山を築き上げた。
柔和な笑みを(目は笑っていない)浮かべながら彼女は断言した。
「自業自得です」
私は再度、現実逃避気味に自分に問いかけてみる。
どうしてこうなったのか… と。
異世界転生というものを、皆さんは知っているだろうか。私は知っている。というか実際に体験した。
そして今、アドルフ・ライヒとして第2?の人生を生きている。
欧州ほぼ全土を支配するライヒ帝国皇帝として。