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いつか見る夢――A prologue

 

 人から生まれた人ならざる存在――異能者――

 彼らは人の姿をしていながら、人には無い特別な力がある。文字通り人とは異なる能力だ。

 それゆえに多くの人々は彼らを排除し、受け入れることはないが、私はコレを人の進化、あるべき場所に近づいた証と捉える。

 ただ、私もまだ人であるがため、彼らの真意を明確に理解しているわけではない。

 だが、人々よ彼らを恐れることはない。なぜなら彼らは未来の私達の姿なのだから。


 異能者論文「Ichに繋がる者達」序文  著・伊頭巻 貴春




 /夢に残る傷の跡



 真夜中。

 濃い鉄錆のような臭いで目が覚めた。

 むせ返るような熱気と臭気。静寂が包む暗闇の中、確かに見た夜より深い黒。

 馬乗りにまたがった少女がそこにいたのだ。

「兄さん、まだ」

 昔から何かを求めていた甘い声。今は一段と強く、そしてはっきりとした目的をもって求めていた。

 少女の指先が左胸をなぞる。

 どれだけ手足を動かそうとしても完全に固定されたようにぴくりともしない。

 世界ノ全テが彼女のモノだった。

 そこで始めて気がついた。この部屋を包む臭気の正体に。

 少女が左手に持つソレ。少女から取り出された××。

 そして少女は求めるモノの鼓動を右手で感じていた。

「さぁ、いただきます――」



 夢の中で夢をみる。

 黒い星が浮かぶ空。

 朝と夜同時に存在しているその世界。

 草原の海で寝転ぶ少女。

 あれから長い月日がたった。

 彼女は変わらず今もここにいる。

 夢に巣くい、心を求め、異能者となりはてた萩島隆道はぎしまたかみちの世界に住み着き微笑んでいた。


 初投稿宜しくお願いします。

 そのためいたならないところが多々あると思いますが、生暖かい目で見守りつつ、ご意見ご感想を頂けると幸いです。

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