表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/69

職業【遊び人】防御力は捨てました

ゴーグルをつけていても現実世界の干渉は受けます。しかし、ちょっとやそっとの刺激では起きません。ちなみにRCOではSOSのハンドサインを行うことで自らでも強制ログアウトが可能です。

 装備ができない。職業【遊び人】はほんとにただ遊ぶことに特化した能力だということを知った。しかし、このままではいけない。ステータス画面を開く。



【ステータス】


 カリナ

 Lv.7


 職業:遊び人


 HP 20/20

 MP 20/20


 攻撃力   1

 防御力   1 +30%

 魔法攻撃力 1

 魔法防御力 1

 素早さ   10 +50%


 装備


 頭  なし

 身体 なし

 右手 素手

 左手 素手

 足  なし

 靴  裸足

 装備 なし


 スキル

【遊び人】【素寒貧 LV.MAX】【物理耐性 LV.3】【持久力 LV.3】【スライム特攻】【七転び八起き】【積年の恨み】



 防御力が圧倒的に足りない。おそらく今ボス戦へと向かってもボスがスライムでない限りは一度の攻撃でやられてしまうだろう。

 取るべき選択肢は二つ。防御力を上げるスキルを得るか、職業【遊び人】でも装備可能な防具を探すか。


「そんなの、決まってるよね……?」


 そう言うと僕は町の外へと出るとスライムの前へと向かった。そして四肢を広げ攻撃を受ける準備をする。

 スライムは遠くを見つめたまま体当たりを行って来た。


「攻撃を受けまくって、何か耐性を得る!」


 遠くを過ぎるプレイヤーに冷たい目で見られながらも僕は攻撃を受けては町で回復を繰り返した。今度は攻撃をしない。なるべく攻撃を上げるため。

 そうすることおよそ5分。



 スキル

【スライム耐性 獲得】



「ちがう!」


 全力で叫んでしまった。違う、僕は別にスライムに対して強くなりたいわけではない。敵全般からの攻撃に強くなりたいのだ。しかしこのスキルのおかげで効率が上がればいいのだが……スキルの概要は『スライムからの攻撃を無効化する』らしい。

 とりあえず僕はその場に座り込み目をつむった。都合のいいことにこの周辺ではスライム以外のモンスターは湧かないようで何もしていなくてもどんどんと攻撃される。しかしこちらはダメージを受けることが無い。


「これは、すごいスキルが……ゲットできる……」


 そして僕は、そのまま眠ってしまった。




『------!!!!』

「っ!」


 ゴーグルをつけたまま眠ってしまったらしい。朝だ、今日が土曜日で良かった。そう思い外れかけたゴーグルをつけると同時に理解した。

「しまった……」と。


レベルが上がっても変わるところは特にないカリナでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ