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職業【遊び人】素寒貧を強いられます

スキル【持久力】はレベルが上がるたびに素早さが+3されるよ。

「いい方法思いついた!」


 スキル【七転び八起き】の効果はダメージを一度くらう度に攻撃力が7上がる。そしてスライムの体力は15、つまりは二度攻撃を受ければスライムを一度の攻撃で倒すことができる。

 攻撃方法は蹴り、これ一択! デスペナルティは所持金を半分失うらしい。しかし町に入れば体力は自然に回復を始めるため死ぬことは無い。一度の戦闘で体力が4削れるため4回戦闘したら町に戻り、また4回戦闘して町に戻るを繰り返した。そしてそのサイクルを計10回繰り返した。おそらく所持金は200を超えているだろう。スキルもいくつか手に入れた。



 スキル

【素寒貧 LV.MAX】【物理耐性 LV.3 獲得】【持久力 LV.3 獲得】【スライム特攻 獲得】【積年の恨み 獲得】



 素寒貧は最大が5のようでとっくの前に限界値を超えていた。各種耐性は僕でさえ取得が難しくいまだに3。スライム特攻はスライムに対して攻撃力が二倍になるもの。積年の恨みだが……



 スキル

【積年の恨み】

 一度倒した敵に対して攻撃力+100%



 取得条件は同族の敵を計200体倒すものらしい。スライム特攻の全種族版のようなものだ。つまり僕はスライムに対して攻撃力が4倍になった。一度も攻撃を受けていなければ4ダメージ、一度で32ダメージ、二度で60ダメージ、七度で200ダメージ。武器を持てばさらに攻撃力が増す!


「スライム殺しの異名も伊達じゃないね」


 そんなことを言いつつ町に戻る。手を少し下へとスクロールするといつも通り目の前に画面が現れた。しかし内容は別、これはマップだ。

 どうやらこの町には武器屋に防具屋、道具屋にいくつかの民家があるようだった。いたって普通の『初めの町』だ。これ以上でもこれ以下でもない素直な町だ!

 僕は迷わず武器屋に入る。


「いらっしゃい!」


 大きな体格の男の人だ。しかしNPC、攻撃をしてこないだけ温厚だ。

 店内をうろつく。装備可能なものだけ目の前にその武器のステータス画面が現れる仕組みになっているが……


「あれ?」


 装備可能な武器が見当たらない。バグか? それとも画面を見落としているだけか? 僕は内心落ち着かずNPCの大男に話しかける。NPCとの会話は運営が設定した情報をもとに人工知能が答えてくれる。つまりはほぼ典型分だ。


「いらっしゃい!」

「あの、僕が装備可能な武器ってありますか……?」

「職業【遊び人】が装備可能な武器は以下の通りだ!」


 そう言ったきり、NPCの大男は動かなくなった。しまった、バグった!

 僕はなんとなく笑いながらそそくさと店を出て行った。

 どういうことだ、僕が装備できる武器は無いということか? 僕は店を出て行ったそのままの足で防具屋へと向かった。


「いらっしゃーい」


 綺麗なお姉さんだ。しかしこれもNPC。僕は店内を見渡す前にお姉さんの前へと立った。


「いらっしゃーい」

「僕が装備可能な防具を出してください」

「職業【遊び人】が装備可能な防具は以下の通りよー」


 そういうとお姉さんは笑顔のまま動かなくなった。これは駄目だ、どうしようもなくなった。僕は店を出るとため息をついた。

 職業【遊び人】は、武器も防具も装備ができない縛りプレイを課せられていた。どうしようもない事実に僕はただため息をこぼすのみだった。


スキル【素寒貧】はレベルが上がるたびに素早さが+10%されるためカリナの素早さは持久力を合わせ15でした。しかし突然の素早さ上昇に慣れず、効率が上がることは無かったとさ。

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