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職業【遊ぶ者】ランキングの一位になりました

昨日は投稿できなくて申し訳ございません。

「職業【遊ぶ者】……」

「なかなか面白そうじゃん!」

「カリナに先越された!?」

「取得条件がいまだに分からんな」



 職業【遊ぶ者】

 特殊なスキルが得やすくなり、スキルの合成が可能となる。しかし、基礎ポイントが増えない。



 僕たちは昨日別れた第四階層装備屋の休憩スペースに座り夕方起きたことを話した。

 話と言うと、新しく転職した職業【遊ぶ者】についてだ。


「転職ってことは、アントみたいに【魔法使い】から【銃使い】になったってことだよね?」

「けどこれほとんど職業進化と同じじゃないか?」

「馬鹿言え、職業進化すれば大問題だ。なにせまだ正式版のサービス開始してからベータ版プレイヤー以外で職業進化を成したやつはいない」


 各々が驚いた表情で話している。まさか【遊び人】が転職できる職業だとは思っていなかった。

 自分自身一番驚いているが何より気になるのはその内容。


「スキルの合成か」

「超面白そうじゃん!! 錬金術師の血が疼く……」

「あんま錬金術師ってこと言うな!」


 フラムが小声でそう言うとレッカはごめんごめんとヘラヘラと笑いながら謝った。


「それでするの? スキルの合成!」

「まぁまて、そのことについてお前たちに話に来た」


 イスの引く音が響きアントは立ち上がる。

 それを不思議そうに見ていると彼は不思議そうな顔をしていった。


「実践を混ぜつつの目標決め」


 二人は察したのは椅子から降りると走ってついていった。僕もそれに付いて行く。

 第四階層のマップは高低差が激しくすこし歩いただけで疲れが出るような気がした。


「今日の0時からPvPが実装される、0時以降も起きるものは」

「私はオール予定!」

「ぐっすり寝てやったぜ」

「皆が残るって言うんだったら」


 正直最近の睡眠事情は人に言えたものではない。しかし皆が楽しそうだと僕も心が躍る。

 昼に冷房を付けぐっすり寝たため大丈夫だと自分に言い聞かせた。


「PvPの内容を説明する。PvPは基本町の外で行われ、相手を攻撃するか攻撃されてから行われる。そしてPvPでは必ず申請が必要となる」

「お互いが戦うことを承認してから始まるんだね!」

「なんだか面倒だな?」

「そう言うもんだ、割り切れ」


 気に入らないのかアントに向かって威嚇をしていた。魔族の威嚇ほど怖いものは無い……


「PvPに勝てばスキルやアイテムを手に入れることができる。ちなみにスキル取得数やアイテム取得数のランキングがちょうどさっき更新された」


 そう言うとアントは僕に向けて画面を見せる。しかし、そこには普通では考えられない光景があった。


「これ……僕たちの中のランキングじゃないよね……」

「驚くのも無理はない。スキル取得数ランキングの一位は今のところ遊び人、あんただ」


 スキル取得数のランキングは100位まで書かれているがその一番上に書かれているのは自分の名前。

 それに、アイテム取得数ランキングの3位にはレッカの名前が書かれていた。


「ベータ版のデータも含まれてんだな! 残念だったなレッカ」

「別に残念じゃないし? むしろ1位狙ってたからこそ悔しい……」


 眉をしかめるレッカに対して僕は理解に時間を要していた。


「よかったな……て言うべきなのか?」

「良かったじゃねぇか! ランキングに乗って嬉しくない事なんてねぇよ!」


 不思議な気持ちだ。今後のことを考えるとたくさんのプレイヤーに狙われることになるかもしれないが、それ以上に自分よりも多くスキルを持っている人が一人もいないということにとんでもない居心地を感じる。


「まぁゲームが始まってまだ二日目だ。むしろカリナよりもスキルを持っている奴がいたとするならそいつはチートだ」

「カリナはチートじゃないもんねー」

「基礎ポイントゲットできないし装備もできない……デメリットが多すぎるくらいだよ」

「私たちが守ってやらねぇとな」


「いや」っとアントが言うと僕たちは一斉にアントの方を向く。


「これから遊び人は大量のプレイヤーに狙われることになる」

「そ、そっか……どうすんのカリナ!?」

「そこでだ」


 するとアントは珍しくインベントリからエフェクトと共に剣を取り出すと華麗に一回転させた。


「対人用スキルの所得に励もう」



「カリナって……」「大スライムを二回のパンチで倒した少年だろ?」「少女だって噂もある」「そんなわけあるか! どうせオタクが騙したガセだよ」「ガセか……」

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