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EP 17

「こっちは肉なしの肉じゃがです」

「悪いな。冷蔵庫の中、なんもなかっただろ? 一応コレ買ってきたけど」

ガサッと紙袋を渡す。

もちろんファストフードだ。

「ハンバーガー!! 好きなんです。こういうのって、たまに無性に食べたくなりますよね」

「ポテトが食べたくてしょうがなくてね」

「ふふふ。わかります。じゃあご飯にしましょうか」

嫁のセリフ嫁認定。(二度目)

俺はもう1つの紙袋を掲げた。

「あ、あとこれ」

女性ものの下着だ。

「店員に選んでもらったから。サイズはだいたいだからぴったり合わないかもしれないけど、ないと困るかなと思って」

「あ。これはいただかなくて結構です。今、乾燥機かけてますから」

俺は驚きのあまり持っていた紙袋を落としてしまった。紙袋はそのままバサッと床に倒れた。

「え!! じゃあ今って……」

「はい。失礼ながらノーパンです」

ちかげえええぇぇ!! 俺は心の中でこれでもかっていうくらい叫んでしまった。

しかも、ごくっと喉が鳴ってしまった恥ずかしいぃっ!!

「社長の手前、大変失礼とは思いましたが。パジャマも買ってお返しします」

「いや待って。いや良いよ。いやいやパジャマくらい。どうってことない。洗ってくれればまた着れるし。いや俺は気にしないし」

「私が気にするんで。あ! 乾燥機終わったみたいなので、先に着替えてきて良いですか」

「ももももちろんです」

爆発。もしここでカエルが出てきても、テニスかなんかのラケットで、パコーンと返球することができると思う。カエルよアーメン。

「社長!! カエルの具合はどうですか?」

「いやあ千景には全然発動しないわ」

「もう慣れてきたんでしょうか?」

「いやまだ早いよっ。それよりどうしてこうなったんだっけ?」

「はい。まあ。これは私の提案で……カエル克服療法です」

同じベッドで二人、横になっている。NoNo 布団は一枚だが、その中に二人が入っているという意味だ。

俺がソファで寝ると毛布を持って来ると、千景が慌てて「今日は一緒に寝ましょう」とのたまった。

へ? 今なんて?

「ベッドに一緒に入って見つめ合ってみましょう。これで蛙化が発動するようであれば、また別の方法を試してみればよし。発動しないようであれば、関門クリアということで」

待て待てそれは普通にやばいだろ。社長と秘書が同じベッドで眠るなんて、これ問題起きても知らないからねの案件だろう。ってか神展開早すぎっっ!! 神よ!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 千景はかなりの天然だ。笑 一生楽しく過ごせるよね! 社長がどんなになっちゃうか、次を待ってます!
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