オリジナル短編『恋愛忠臣蔵』
※この物語は架空の物語であり、人物名などもすべて架空の人物です。
兵庫県赤穂市出身の男、大石義央には、遠距離恋愛をする彼女がいた。その彼女の名前は、吉良倫子といった。
ある日、男はデート先のレストランで、彼女の出身地を聞いて驚く。
彼女の出身地は、愛知県西尾市。
つまり、どういうことかというと、赤穂市を代表する有名人、赤穂浪士の宿敵である吉良上野介の出身地であるという。
なおかつ、吉良上野介は、地元の愛知県西尾市では名君、良い殿様として評価されているという。
世間一般では吉良上野介は悪役のイメージ。彼女の地元で、彼女の実家で、吉良上野介の悪口でも言おうものなら、彼女との関係は気まずくなるのは間違いない。
彼女の名字は、吉良。愛知県西尾市の地元の名士の家柄だという。すると、まさか、あの吉良上野介の子孫の家柄なのか?
すると、彼女が逆に聞いてきた。
吉良「大石さんって、もしかして赤穂浪士の大石内蔵助と、何か関係があるんですか?
もしかして、本当に大石内蔵助の子孫とか、親戚筋の家だったりとか。」
大石「いやいや、今どき同じ名字の人なんて、そこらじゅうにいますよ。
吉良さん、いやいや、倫子こそ、ひょっとして吉良上野介の親戚筋か何かと思ったんだけど。」
吉良「だけど、今どきそんな理由で結婚に反対するなんて、考えが古いと思うわ。
山口県民と福島県民だって、今どきは普通に結婚してるし。」
そんなこと気にしないで、普通に男女交際ができるようになればいいと思ったが、やはり今でも、山口県民と福島県民は、お互いのことを良く思っていないところがあるような感じだ。
もしかして、兵庫県赤穂市と、愛知県西尾市も、今だにそれと同様の関係性なのかな…、と、彼女には何の罪も無いのだが、思ってしまう。
ああもう、いっそのこと何もかも放り出して、駆け落ちでもして、赤穂とも吉良とも関係の無い土地で、2人で過ごそうか、と考えたりもした。




