今後の展望
大河ドラマの今後の展望。
さすがに完全打ち切りの可能性は遠のいたので、何でもやれる状況になってきたと思われます。
まずは近現代から。第二次世界大戦の前後の時代をどう扱うかが焦点となります。
山本五十六、米内光政、井上成美の海軍三羽烏は、今後、大河ドラマの登場人物になる可能性があるのか否か?
そうなると、東京裁判でA級戦犯にされ、絞首刑になったような人物たちなども大河ドラマに登場させるということになる。
ゼロ戦や、戦艦大和、パールハーバー、ミッドウェーなども登場する一方で、最後の御前会議や、宮城事件、玉音放送、戦艦ミズーリ号での降伏文書の調印式や、当然、東京裁判の様子も描かれることになるだろう。実現すれば、本当にそうなるよ。
実際に絞首刑に処せられたのは7人だったが、本当は、8人目、9人目、10人目、11人目の絞首刑に、なっていてもおかしくなかったような人物たちもいただろう。
当時を知る存命者も少なくなる中で、それも考えていかなければならない時が来るだろう。さもないと、あと100年後なんて言ってたら、戦争経験世代どころか、今生きている我々も、誰も生きているうちにその時を迎えられないだろう。
この時代に関しては、この先何百年経とうが無理なものは無理、その頃には大河ドラマどころか、テレビというメディアも、あるいはもう、現代文明そのものが消えて無くなってしまっているかもしれないと、そんなことさえ考える。
戦後の時代
戦後の総理大臣、戦後の主だった出来事などを登場させる。
平成以降は1年ごとに入れ替わる肩書きだけの人が多い中で、昭和の戦後の総理大臣の、政界での裏話、今だから表に出せる裏話とか、やってみる価値はあるかもしれない。
昭和は64年まで続いたのに、昭和生まれが初めて総理大臣になったのは、なんと平成になってからという。
つまり、政界は長らく明治、大正生まれの、戦争経験世代でも学童疎開などではなくて兵隊帰りの、世が世なら軍部のお偉いさんになっていたような人たちが牛耳ってきた、ということになるというのは、容易に想像がつく。
たとえば、こんな人物はどうだろう。
ノモンハンで一人だけ満州小唄を高らかに歌っていた新兵が、後に東条英機と同じ立場まで登り詰める、という物語は、いかがかな?
戦地に赴き、復員後に会社を起こし、後に日本を代表する大企業の社長になった人物の、栄枯盛衰の物語が扱われるのか?
あの歴史小説家や、有名漫画家なども戦地に赴き、奇跡的に生還を遂げた、あるいは失意の中での復員、そしてその後の活躍など。
源平、鎌倉、南北朝、室町、応仁の乱前後
2022年の大河ドラマは、久々に源平の合戦から鎌倉時代の、『鎌倉殿の13人』に決定した。
鎌倉幕府2代執権の北条義時が主人公になる。
平家追討から始まり、源氏の嫡流が3代で途絶え、北条得宗家が実権を掌握し、承久の乱に至るまでの時代を描く。
平安貴族の時代が終焉を迎え、鎌倉武士の時代に移り変わるこの時代はまさに、幕末維新の武家政権の終焉の時期にも匹敵する、日本史上でも大変革期と呼べる時代であるという呼び声も高い。
源平の合戦は日本史の中でも面白い時代だとは思うが、好き嫌いが分かれるという。
この脚本家の作品も、好き嫌いが分かれるところだという。
鎌倉幕府の成立は、1192【いい国】つくろう鎌倉幕府で覚えた世代だが、今ハマっているのが、歴史の学び直しである。
現在では、1185【いいハコ】つくろうという語呂合わせもあるらしい。語呂合わせもそうだが、歴史エッセイを執筆しているうちに、あらためて歴史を学び直し、最近出てきたような新説にも触れている。
もっとも、そんな新説の中には全く根も葉も無いようなものもあったりするのだが、それらも含めて面白い。歴史というものは。
楠木正成、太田道灌、木曽義仲、こういった人物たちも、大河ドラマ誘致の実現に向けた活動が、ゆかりの地を中心に続いている。
小田原の後北条は、いつになったら実現するのか、担当スタッフは、ちゃんとそういう要望書とか読んでるの?
2022年2月時点で、2024年の大河ドラマの発表は無いようです。
地方の戦国武将
九州の戦国をテーマにした大河ドラマは実現するのか?
島津四兄弟、大友、龍造寺、立花宗茂、大河ドラマの主役になってもおかしくないような人物たちが揃っているとは思うのだが、どうなんだろう、大河ドラマ選考の担当者は、そこのところ考えてくれているのか?
他にも、四国の長宗我部とかも、いいかもしれないな。
中国地方は毛利元就、東北地方は独眼竜政宗こと伊達政宗、それぞれ1度ずつやっているが、それも昔の話。2度目はあるのか?
いずれにしても、今後もいろいろ期待できるかもしれない。