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歴代大河ドラマ一覧 1980~1989

この物語は、史実をもとにしていますが、史実とは多少異なる部分もあります。

そのつもりで、ご購読ください。

なお、多少の漢字間違いなどはご容赦ください。

メインは歴史上の人物の方なので、掲載許可願います。


1980年~1989年


1980年代の大河ドラマ一覧です。


1980年代生まれの作者の皆さんにとっては、皆さんが生まれた頃に放送された大河ドラマ。

当時見ていたという人たちには懐かしく、また、当時を知らない若い世代には新鮮に、ということで書いたけど、何の興味もそそらない、という人たちもいるだろう、中には。


一時期、近現代路線と称して、『山河燃ゆ』『春の波涛』『いのち』と、3年続けて近現代を放送した。

本当はもっとやる予定だったんだけど、その後は『独眼竜政宗』『武田信玄』『春日局』と、3年続けて戦国ものとなり、大河ドラマといえば、やはり時代劇だというのが定着するきっかけとなった。


1980年『獅子の時代』

主人公は、パリ万博の使節団の随行員(ずいこういん)として派遣された、平沼銑次(ひらぬま・せんじ)という、架空の人物。

幕府の随行員(ずいこういん)としては、渋沢栄一(しぶさわ・えいいち)もパリ万博に同行している。

あまり昔の作品は、若い世代には馴染(なじ)みが無いだろう。

ここで見て、聞いて、初めて知った、という人も多いと思われる。

当時の出演者が年をとって亡くなってしまっている人が多いからね…。


山口百恵の引退、竹の子族など、実社会でもいろいろあった時期でした。


1981年『おんな太閤記』

秀吉の妻、ねね【北政所】を中心に、戦国時代を女性の視点から描いた作品。

北政所もいいが、淀君、お初、お江の浅井三姉妹の話も。

武将の妻目線から見た戦国時代とは、というテーマだったと推測される。


実社会の出来事

寺尾聰の『ルビーの指輪』のリリース

ピンクレディーが、この年に解散

『オレたちひょうきん族』の放送開始

このようなことがあった時代でした。


1982年『峠の群像』

忠臣蔵。高度経済成長の『峠』を越えたという意味が込められているそうだが、私は初めてその事実を知った。

タイトルを聞いただけでは、何時代の、どういう人物たちの、どういう物語なのかもわからない、そういうものも、いくつかあった。

また、赤穂藩の話を、企業倒産になぞらえたという、まさに『サラリーマン忠臣蔵』といった感じだ。


実社会では『花の82年組』のアイドルたちがデビューした年でもありました。

80年代アイドルの黄金期は、まさにこれから『峠』に入っていく時期でした。


1983年『徳川家康』

タイトルの通り、徳川家康の一生。

今川の人質だった幼少期から、関ヶ原の戦い、江戸幕府を開く、大坂夏の陣に至るまでの一生を、最初から最後まで演じる。

2023年の『どうする家康』も、同様であると。

家康といえば、『鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス』というが、ただ単に待っているだけではなく、チャンスが来ないと悟った時はひたすら待ち続けて、チャンスの順番が(まわ)ってきた時には、ここぞとばかりに、チャンスの前髪をつかみに行く!

というのが、家康の本当の性格だったりする。


尾崎豊の『15の夜』がリリースされたそうです。


1984年『山河燃ゆ』

第二次世界大戦の時代を舞台にした、現在に至るまで唯一といってもいい大河ドラマ。

山崎豊子の『二つの祖国』が原案。


天羽賢治とチャーリー田宮の日系二世の友人同士だが全く対照的な生き方の二人の物語。


あれから37年たつが、第二次世界大戦関連は大河ドラマどころか、民放でも敬遠される傾向だ。


このままいくと、完全に記録や記憶から消されるか、あるいは変な形で伝えられるか、どちらかだ、なんて言われていたが、

日本のあの敗戦は、間違いなく黒歴史といえるが、一部の大河ファンはドンパチ、殺し合いの話が好きなのであれば、第二次世界大戦ほどのドンパチ、殺し合いは無いだろう、と感じた。


刀、槍、弓矢での殺し合いと、近代兵器での殺し合いに、何か大差があるのか、殺し合いのための手段が、刀、槍、弓矢であるか、戦車、軍艦、戦闘機、爆撃機であるかの違い、

それともやはり、日本が敗戦国になった戦争であることが、敬遠される理由か、とも思った。

この先、戦後80年、90年、100年と続いたら、どうなっていくのか。


1985年『春の波涛』

日本人女優第1号と言われた、川上貞奴(かわかみ・さだやっこ)のお話。

この人が日本人女優第1号を名乗っていなかったら、いやあるいは別の誰かが第1号を名乗っていたのだろうか。


1986年『いのち』

無医村の女医の話で、歴史上の人物が全く登場しないという話。

近現代三部作の第三弾となった。これ以降は時代劇に戻る。

近現代は、2019年の『いだてん』まで、やることがなかった。


1987年『独眼竜政宗』

大河ドラマ史上でも最高傑作として語られる。

『独眼竜』とは、隻眼(せきがん)、つまり、片目の英雄に与えられる称号のこと。

幼少時に片目を失った時のエピソードも描かれた。

三年続けて近現代をやったが、当時は不発に終わったと評価されてしまい、戦国への飢餓感があったという。

また、最上義光(もがみ・よしみつ)も登場したが、悪役というか、敵役として扱われたことで誤解も生んだが、近年では再評価されつつあるという。

だから、最上義光(もがみ・よしみつ)もまた、大河ドラマの主人公候補に挙げてもいいのでは?といわれているとかいないとか。


1988年『武田信玄』

昭和時代の実質最後の大河ドラマ。

武田信玄が主役の大河ドラマは、『天と地と』『風林火山』もある。

父である武田信虎(たけだ・のぶとら)を追放した、その他、一族のなかでも争いがあったという。

信長包囲網にも加わったが、そのタイミングで京都への進軍を決意したのは、信長に代わり自分が天下をとり、そうなれば山梨を日本の首都にする、ということも可能だったかもしれないと。

それにしても、武田信玄も上杉謙信も、天下を狙い京都に進軍するさなかに、ともに急病死してしまうというのは、なんとも皮肉だ。


1989年『春日(かすがの)(つぼね)

平成時代になって最初の大河ドラマ。

女性主人公。

明智光秀の腹心、斉藤利三の娘が、お福といい、後に春日局となる。


春日局を演じた女優というのが、イニシャルがO・Rといって、もう既に亡くなっているのだが、往年のファンを中心に、いまだに根強い人気があるという。

出演者がほとんど全員、亡くなってしまっているようなドラマや映画でも、あらためてもう一度見てみると、彼らの若かりし頃の姿をお目にかかれるという。

映像の中では、時代が移り変わっても、その映像が残り続ける限り、半永久的にその時の姿のまま生き続けているという。


『おんな太閤記』も『いのち』も、『春日局』も、実は同じ脚本家で、同じく女性主人公の話。


国際情勢は、ベルリンの壁崩壊、翌年の1990年には東西ドイツが統一される。

米ソ冷戦がいよいよ終わりへと向かっていき、新時代の到来を予感させた。

一方で、中国では天安門事件が発生する。


美空ひばりの『川の流れのように』と、X JAPANの『(くれない)』とが、同じ年の名曲として語られるようになるとは…。


昭和が終わり、いよいよ平成以降の時代へと、大河ドラマの歴史もまた、続いていく…。


1990年以降に続きます。


【改稿版】


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