表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/71

幽霊になってもあなたのことが好きすぎるヤンデレ後輩(1500字)

ね~! 先輩!!


先輩ってば、また他の女の子に見とれてたでしょ!!


先輩、ダメですよっ!


ちゃんと私だけ見てくれないと。


私のこと見えるの、先輩しかいないんですから。


先輩に見てもらえなかったら、私、


……こうやって幽霊してる意味がありません。


たしかに……私は幽霊になっちゃいましたけど……。


でも、先輩を好きって気持ちは、絶対に他の女の子なんかには負けません!


だから、先輩♡


私のことを見て♡


先輩は私のこと、嫌いですか?


やっぱり生きてる女の子のほうがいいんですか?


でも、先輩。


他の女の子じゃ、先輩の想いにきっと応えられませんよ。


先輩のこと、誰よりも分かってるのは、この私です。


今の私は、この世の誰よりも、先輩のことを理解しています。


幽霊になる前よりも、私は先輩のことを知っています。


先輩の気持ちに応えられるのは、きっと私だけ♡


あぁ~、無視しないでくださいよ~っ!


ねぇ、先輩! 私の声、聞こえてるんでしょ?


迷惑そうな顔、しないで下さいよっ!


私には、先輩しかいないんですっ!


お父さんもお母さんも、私の姿を見ることはできません。


私の声も、かすかに聞こえるぐらいで。


私のことがはっきり見えるのは、先輩だけ。


私の声がはっきり聞こえるのも、先輩だけ。


きっと、先輩と私は強い絆で結ばれているんです。


これって、運命の赤い糸みたいで素敵じゃないですか?


……おかしいと思いますか?


生きてる人間と、死んだ幽霊が結ばれるなんて?


でも、私、思うんです。


幽霊になる前よりも、今の私のほうが先輩と強く結ばれてるって♡


って、先輩♡


ちゃんと聞いてくださいよ~♡


私、今、すっごくいいこと言ったのに~♡


あれあれ? 先輩、どうしたんですか?


女の子から、避けられている気がするんですか?


あはっ♪ 残念でした~♪


それ、気のせいじゃありませんよ。


別に、先輩が何もないはずの空間を、


にらんでるからって訳じゃありませんよ。


幽霊の私と喋ってるところを、誰かに見られた訳でもありません。


そうです♡ 私の仕業ですよ♡


他の女の子には、私の声は聞こえませんよ♡


でも、夢を見せることはできるので♡


ちょっとした悪夢を見せてあげたんです♡


私が先輩にしてもらったことを見せてあげたんですよ♡


安心してください♡


先輩が逮捕されるようなことはありませんよ♡


女の子たちだって、夢のこと、はっきり覚えてるわけじゃありませんから♡


でも、先輩に対して、本能的な恐怖は刻まれたかもしれませんね♡


あの夢を見せて、先輩にすり寄ってくる女は、今のところはいませんね。


やっぱり、先輩のパートナーになれるのは、私だけなんですよ♡


だって、私、許せなかったんですもん♡


先輩の最後の相手は、私が良かったから♡


他の誰かに上書きなんてされなくなかったんです♡


また、別の女をやるなんて、許しませんよ♡


やるなら、私にしてください♡


やっぱり、生きてる人のほうがいいですか?


でも、幽霊の私だったら、何回でもできるんですよ♡


ほら、先輩。


先輩の邪魔をしたイケナイ後輩には、お仕置きしてください。


大丈夫ですよ♡ 先輩だったら、さわれますよ、私の体に♡


先輩、好きだったでしょ? 私の白くて細い首が。


あの時みたいに、またしてください♡


思いきり、ぎゅっ♡ ってして、いいんですよ。


……あ♡ んぐ♡


先輩の手、やっぱりおっきい♡


そのまま、ぎゅってして♡ ください♡


…………あ゛♡

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ