幽霊になってもあなたのことが好きすぎるヤンデレ後輩(1500字)
ね~! 先輩!!
先輩ってば、また他の女の子に見とれてたでしょ!!
先輩、ダメですよっ!
ちゃんと私だけ見てくれないと。
私のこと見えるの、先輩しかいないんですから。
先輩に見てもらえなかったら、私、
……こうやって幽霊してる意味がありません。
たしかに……私は幽霊になっちゃいましたけど……。
でも、先輩を好きって気持ちは、絶対に他の女の子なんかには負けません!
だから、先輩♡
私のことを見て♡
先輩は私のこと、嫌いですか?
やっぱり生きてる女の子のほうがいいんですか?
でも、先輩。
他の女の子じゃ、先輩の想いにきっと応えられませんよ。
先輩のこと、誰よりも分かってるのは、この私です。
今の私は、この世の誰よりも、先輩のことを理解しています。
幽霊になる前よりも、私は先輩のことを知っています。
先輩の気持ちに応えられるのは、きっと私だけ♡
あぁ~、無視しないでくださいよ~っ!
ねぇ、先輩! 私の声、聞こえてるんでしょ?
迷惑そうな顔、しないで下さいよっ!
私には、先輩しかいないんですっ!
お父さんもお母さんも、私の姿を見ることはできません。
私の声も、かすかに聞こえるぐらいで。
私のことがはっきり見えるのは、先輩だけ。
私の声がはっきり聞こえるのも、先輩だけ。
きっと、先輩と私は強い絆で結ばれているんです。
これって、運命の赤い糸みたいで素敵じゃないですか?
……おかしいと思いますか?
生きてる人間と、死んだ幽霊が結ばれるなんて?
でも、私、思うんです。
幽霊になる前よりも、今の私のほうが先輩と強く結ばれてるって♡
って、先輩♡
ちゃんと聞いてくださいよ~♡
私、今、すっごくいいこと言ったのに~♡
あれあれ? 先輩、どうしたんですか?
女の子から、避けられている気がするんですか?
あはっ♪ 残念でした~♪
それ、気のせいじゃありませんよ。
別に、先輩が何もないはずの空間を、
にらんでるからって訳じゃありませんよ。
幽霊の私と喋ってるところを、誰かに見られた訳でもありません。
そうです♡ 私の仕業ですよ♡
他の女の子には、私の声は聞こえませんよ♡
でも、夢を見せることはできるので♡
ちょっとした悪夢を見せてあげたんです♡
私が先輩にしてもらったことを見せてあげたんですよ♡
安心してください♡
先輩が逮捕されるようなことはありませんよ♡
女の子たちだって、夢のこと、はっきり覚えてるわけじゃありませんから♡
でも、先輩に対して、本能的な恐怖は刻まれたかもしれませんね♡
あの夢を見せて、先輩にすり寄ってくる女は、今のところはいませんね。
やっぱり、先輩のパートナーになれるのは、私だけなんですよ♡
だって、私、許せなかったんですもん♡
先輩の最後の相手は、私が良かったから♡
他の誰かに上書きなんてされなくなかったんです♡
また、別の女をやるなんて、許しませんよ♡
やるなら、私にしてください♡
やっぱり、生きてる人のほうがいいですか?
でも、幽霊の私だったら、何回でもできるんですよ♡
ほら、先輩。
先輩の邪魔をしたイケナイ後輩には、お仕置きしてください。
大丈夫ですよ♡ 先輩だったら、さわれますよ、私の体に♡
先輩、好きだったでしょ? 私の白くて細い首が。
あの時みたいに、またしてください♡
思いきり、ぎゅっ♡ ってして、いいんですよ。
……あ♡ んぐ♡
先輩の手、やっぱりおっきい♡
そのまま、ぎゅってして♡ ください♡
…………あ゛♡




