表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/70

なかなか眠れない甘えたがり彼女 《添い寝》(1200字)

あれ、起きちゃったの?


ごめんね、起こしちゃったかな?


あ、違うの? よかった。


え、私? うん、なんだか、まだ眠れなくて。


今日ちょっとお昼にねちゃって。


うん、お昼ごはん食べた後、どうしても眠くなっちゃってね


お昼?


ドーナツ食べたよ。


えー、おやつじゃないよ。


お昼ごはんドーナツ。


そんないっつもじゃないよ。


今日だけ。


ねえ、大丈夫? 眠いんだったら、ちゃんと寝てね。


え、私とお話したい?


ありがと。


うれしいよ。


今日? 何もしてないよ。


だらだらしてただけ。


あのね、インターネットで、ネコの動画を見てたんだけど。


すっごくかわいいネコちゃんがいてね。


うん。


すごく頭のいいネコちゃんでね。


自分でドアを開けて、外に出て行っちゃうんだよ。


すごいでしょ。


きっとね、彼氏のネコに会いに行こうとしたんだよ。


そう思わない?


えー、おなか減ったとか、そんなんじゃないよ。


もー、ロマンがないなー。


あ、いいこと思いついちゃった。


ねー、今度ネコ耳つけてよ。


あの駅前の大きいお店に、売ってる場所なかった?


ねー、お願い。ネコ耳いやだったらワンコ耳でもいいよ。


えー、どっちも嫌とかなしだよー。


私もつけたら、つけてくれるの?


ふーん、私の猫耳みたいんだー。


猫耳ないけど、猫やってあげようかー。


ごろごろにゃー。


ご主人さまー、なでてほしいにゃー。


いいにゃー。


もっとなでてほしいにゃー。


ふふ。


なんか、恥ずかしいね。


あれ、どうしたの?


どこ行くの?


あ、飲み物とりにいくの?


私はいいよ。


のどかわいてないし。


今飲んじゃったら、寝てる時に、トイレ行きたくなりそうだし。


うん、いってらっしゃい。



【少し間をあける】



あ、おかえり。


あれ? それってお水のペットボトル?


へー、お水買うんだ。


私、お水とか買ったことなくて。


お茶とかジュースのペットボトルは、買ったことあるけど。


だって水って、水道の蛇口から出るし。


いや、蛇口の水より、おいしいんだろうなって、分かるんだけど。


え?


じゃあ、ちょっとだけ飲んでみようかな。



うん、水だね。


おいしい……かな?


えへへ。分かんない。


この前コンビニで白ブドウのジュースが売ってたんだけど、あれ、すっごくおいしかったよ。


うん、今度買ってきてあげるね。


白ブドウって、マスカットと一緒なのかな?


マスカットのジュースも売ってるよね。


果物のゼリーだったら、マスカットのゼリーが一番好きでね。


あれ。


もう寝ちゃったかな。


疲れてたのに、おしゃべり付き合わせて、わるかったかな。


ふふ、寝てる顔すきだなー。


まつげ長いなー。


すっごいうらやましー。


男の人でこれは反則だよー。


わあ。


えー、起きてたのー。


もう! ちょっと! さっきのなし。


忘れて忘れて。


もー。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ