共闘
みかんのおっさん「今日は何をあげようなかな〜」
あれでもミッション達成なのか。店員さんには悪いことしちゃったなぁ。
おっさん「あ、そうだ!今日ね、みかんの皮を星型に切り取ったの!あげる!」
ほんとだ。星型だ。ヒトデやん。
トイレに流してやった。良かった。ちゃんと流れてる。
やっと寝れる。今日もいろいろあったなぁ。
「なんでだよ!!天井でみかん食うなよ!一家に一台みかんのおっさんなら別に俺の部屋じゃなくてといいだろ!トイレにでも行ってろ!」
「はい」
あれ?聞き分け良いな。まあ、いい歳したおっさんだからな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ぬぅうわぁ!よく寝たー!!
「おはよー!っておっさんは?」
みんな今日は見てないらしい。ラッキーだ。
いただきますよっと。やっぱり日本人は味噌汁だよなぁ。おっさんいないと朝が幸せだぁ。ありがとうおっさん!おっさんありがとう!
あ、トイレ行きたい。................ん?
鍵かかってるな。誰か入ってるのか?
父........母........ひな........うん。みんないるな。
なんでやねん!お前まだトイレに入っとったんか!
「おっさん!出てこいや!」
おっさん出てきた。聞き分け良いな。
あ〜漏れる漏れる!ジョボジョボジョボ
あー!スッキリした! 猫田ねこ、トイレを流す。
流れん!!なんでや!!
「ゴミ箱無かったんでみかんの皮流しましたよ?」
なんでや!!トイレでみかん食うなって言ったやろ!
あ、遅刻する。立ちっぱなしはもう嫌だ。
俺は少し気が乗らないが歩き出した。
トイレ大丈夫かな........。あっマツタケさんだ。今日はちゃんと学校に行くのか。てか、まだ泣いてたのか。
「グスン、おはよう、ねこ」
「まだ泣いてたの?マツタケさん」
「だって、だってぇ。」
情けない。実に情けない。
「マツタケさんの顔ってなんて美しいのだろうか。打つ串ー!グサッ!なんちゃってね。ははは。」
「美しいだなんて、そんな。そうだけど。」
マツタケさんは泣き止んだ。
「それよりねこ、自転車はどうした。」
はっ!しまった!
(西に200m進んだところの歩道橋で事件発生だ。急いで向かえ。)
どうせ昨日みたいに無駄足なんだ。誰が行くもんか。
(少女がメテオ!と叫びながら歩道橋から石を投げまくっているのだ)
大事件じゃないか。いや、でもそんな危ない人に近づきたくないな。
「どうしたねこ。地蔵みたいな顔して。宇宙人と交信でもしてたか」
「まあ、そんなところだ。」
よく分かったな。マツタケさん。いい勘してるじゃない。ん〜〜〜〜どうしようかな。
今から自転車取りに行ってもまた遅刻だよな。200mぐらいなら歩いて行ける!よし!歩道橋だ!善は急げだ!
「おい!ねこ!どこ行くんだよ!」
マツタケさんもついてきた。また泣かされても知らんぞ。
着いた。けど、なにこれ。話が違う。
おい!神様!どこが少女だ!180cmはあるぞ!
(あれでも12歳だ。)
ひょえー。行ってみるか。走るねことマツタケさん。
「こら!そこの少女!何してる!」
お、こっち見た。でも戻った。
「メテオ!メテオ!」
言葉が通じんのかこいつ!
マツタケ「おい、ねこ。なんだよあの危ない女は」
ねこ「あれでも12歳だそうだ。」
マツタケさんはびっくりしていた。
「えー!!俺より年下でメテオ使えるの!?」
ん?マツタケさんは何か知ってるのか?
「メテオってなんなの?」
「え?隕石だよ?」
そうだな。まあそうだわな。あ、お腹空いた。たらこスパでも買って家帰るか。
「おい!どこ行くんだよねこ!メテオ使いがすぐそこにいるのに!」
「ただ石投げてるだけやん!」
ピクッと少女が動いた。
少女「今あなた私をバカにしたわね。」
ねこ「あ、普通に喋れるんだね」
少女「うん。ごめんね。」
普通に喋れる人で良かった。
少女「で!今あなた私をバカにしたわよね!メテオくらいたいの?」
喋れる人だけどおかしい人だった!
くそ!近づけない!どうすれば退治出来るんだ!
(真正面から行け)
信じるぞ?よし!いざ!退治!タッタッタッタッタッタッ!
「メテオー!」パコッ!鈍い音がした。
あ、頭から血出とる!痛い!痛いよー!
マツタケさん「お前な、俺に泣くなって言っておいて自分が泣くやつがあるか」
「お前は鬼か!クソ野郎が!」
マツタケさん「うっ、、クソ野郎って言われた、、うっ、うっ、」
くそ!どうすれば!ぬあああああ!痛い!
少女「う!ぐあああああああああああ」
?................少女が燃えている!何があった!
バーン・デイト「大丈夫かい、兄ちゃんよ」
バーン・デイト!なぜ俺を助ける!そして小さい!
マツタケさん「誰だあのちっちゃいおっさんは!お前の知り合いか!」
マツタケさんに話したら逃げていった。泣いてたんじゃなかったのか。
少女「よくも私の服を燃やしてくれたわね!」
バーン・デイト「なんだと!」
燃えていたはずの少女がなぜかピンピンしている。服だけが燃えて裸になっている。体には火傷の跡はない。どうなってる。
少女「私は水の化身よ。燃やすことなんて出来ないわ」
バーン・デイト「そんな格好で恥ずかしくないのか!」
バーン・デイトは他の人格の時は変態の塊だが、サングラスをつけることで変態では無くなっていた。
バーン・デイト「どうすればお前を倒せるんだ」
少女「蒸発させたり、凍らせたり、汚されて純水じゃなくなったら私は倒れるわ」
通行人「わー!裸の女の子だー!」
通行人は飛びついて少女に吸い付いた。
水なのでやはり吸い込まれていく。
通行人「え!なんてこった!女の子飲んじゃったよ!」
これって、もしかして一件落着か?案外弱いヤツだったな。................ん?
通行人の様子がおかしい。あ!お腹が膨らんで、、、バーン!
少女「ただいまー!おっさんの胃の中は窮屈だったわー!........................」バタッ
えっ?死んだの?
バーン・デイト「汚いおっさんの胃液と混ざって死んだみたいだな」
ナイス通行人のおっさん!内側から引き裂かれて死んじゃったけど、あなたの死は無駄にはならなかった!
バーン・デイト「退治も終わったことだし、ちょっと顔かせよ」
俺はバーン・デイトについていった