表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/19

いくるみ姫爆誕

 後日ニートだらけのふかばすパーティーはまた街にやって来ていた。街には教会が存在すると聞きつけて教会に来たのだ。しかし、別にお祈りに来たのではない。

 「迷える子羊たちよ教会に何の様じゃね?」

 「神父さんハロー」先輩がフランクに話しかける。

 「生き返らせて欲しいのよ」

 「見たところ誰も死んでいないようじゃ」

 両手を組んだ先輩がウンウン頷いてこう言った。

 「ところがこの子死んでるんです」いくるみちゃんを指差してそう言ったのだ。


 神父さんが眼鏡でいくるみちゃんを良く見る。

 「アンデッドなのか?」

 「まぁ、そのようなものだから生き返らせて見せてよ」

 「うむ、わかった。神よ迷える子羊いくるみを生き返らせたまえ」ピポポピパーペーピー。教会に鳴り響く例の音。

 「あ、いくるみ生き返ったな、凄い」先輩がそう言う

 「えっ生き返ったの?」生き返ったいくるみちゃん本人に実感は無さそう。

 「哲子お代をお支払して」

 「おいくらですか?」

 「20G」私は拾って貯めたお金でお支払。安いな。

 「ありがとうございました〜」そう言って教会を立ち去るふかばす一行。


 「いくるみちゃんはみんな生き返ったの?」私がそう言うと。

 「おいおい哲子〜いくるみちゃんは実在する人物だぞ」ほっぺを指でぷにされる。

 「みんな生き返らせて姉妹ってことにすれば」

 「「おーっ」」

 「戸籍を捏造するのいくない」

 「でも」いくるみちゃん達色々便利なのである。

 「いいかお前たち、これからこのいくるみがお前らの姫だ」

 「姫!」「姫様」周りのいくるみちゃん達が姫にひれ伏している。

 「私が姫?」

 「そう、姫はみかかとイチャイチャしてなさい」

 「なんだそれ」

 「いちゃいちゃしないの?」

 「少しくらいはするけど」するんだ。


 「いや〜異世界来て良かったな〜」「いくるみを生き返らせれたし」「これからもお前たちは姫のために一生懸命働くんだぞ!」

 「わかった〜」「はーい」「俄然やる気が」健気なんだか何なんだか。まぁ、本人たちがやる気出してるんだから別にいいか。あと、みかかさんは泣いて喜んでます。


 「さて、それじゃー魔王を倒して東陽町に帰るとする?」

 「その前にレベルを上げて賢者にならないと」

 「待って」

 「いくるみ姫をアジトで囲うわ」

 「みかかさん、あまり過保護過ぎるのもどうかと」私がそう言うとキッと睨みつけて。

 「いくるみがまた死んだらどうするの」「責任取れるの?」

 「取れません」

 「まぁ、いいじゃない哲子。アジトは安心よ?トイレもあるし」草むらでお花を積みながら先輩がそう言う。

 「用を足しながら話しかけないでください」

 「トイレはどこでも出来なくはないけど、その後に手を洗えないのが厳しいなぁ」先輩はウェットティッシュで手を拭いた後、股に挟んだ水筒の水で器用に手を洗って言った。

 「トイレ専用の奴隷が必要だ」そう言っていくるみちゃん達を眺める。

 「ひどーい」「人権しんが〜い」抗議するいくるみちゃん達。

 「別に家畜人ヤプーみたいにするって言ってるんじゃない」

 「なんですかそれ」

 「日本人を白人用の便器に改造しちゃうお話」

 「だからうんこを食べるのはAVの中だけのお話ですよ」

 「事実は小説より奇なりってね」うげぇ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ