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神を自称する者

ここは勇者が滞在する街・・・から5kmほど離れた場所、そこでは人間の軍と魔族の軍が睨み合っていた。


人間は自分たちが信仰する神の為、魔族は自分たちの王の為に戦う。


「「突撃いいいいいいい!」」


そして両軍の魔道士が魔法を放ち、騎士が突撃し・・・




剣も魔法も、見えない壁に阻まれた。




両軍が困惑する中、脳内に直接響く声が響き渡った。


『剣を納めよ』


圧倒的な威圧感を持って響いたその声を聞いた一部のものは無意識に剣を収め、また一部のものは叫んだ。


「何者だ貴様!」


『私は貴様等が神と呼んでいるものだ。もう一度言う、剣を納めよ』


またも響いた絶対的な声に、また一部のものが剣を納める。それでも一部のものは愚かに叫ぶ。


「ま、魔族の根絶は神の意志だ!何故神である貴様が我らを止めるのだ!」


その問いに対し、神と名乗ったものは


『逆に問おう、何故貴様等人間は、魔族は、殺し合うのだ?』


と、言った。


「それが神の意志だからだ!魔族は神敵だ!神である貴様が何故それがわからぬ!」


「我らの王の為だ!」


それぞれ信仰を、忠誠を示したが神と名乗るものは


『貴様等が信仰する神などいない。そしてそれは本当に貴様等の王の意思か?』


そう人族に告げ、魔族に問う。そしてまた、神と名乗るものは人族に告げる。


『貴様等、おかしいと思わなかったのか?何故神という存在がたった1つの種族を根絶する程度のことを自分たちにやらせるのか』


それを聞き、大半の人族がはっとする。


『貴様等の誰か一人でもその神を見たことがあるのか?その声を聞いたことがあるのか?・・・無いだろう、その神は存在しないのだから』


そして神と名乗るものは再び告げる。


『人族よ、魔族よ、貴様等の王をここに呼べ』




――――――――――――――――――――


はあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・疲れたぁ・・・・


ないわーマジないわー


どう考えてもおかしいじゃん、信仰する神いないからなんだよ、神様がなんで直々に戦争とめるんだよ。おかしいじゃん。


・・・俺が言ったことだけど。


宗教化してて実在する神がいないのは結構前にQ&Aさんに確認済み。あの結界は一秒に188万のMPを使って維持してる。俺の1秒間に回復するMPはQ&Aさんに聞いたところ188万ちょっとだ。だから余裕で結界を維持できる。声とかは人化の能力で神様っぽい感じに変えてある。


Q&Aさん大活躍だなぁ・・・


『・・・ふっ』


・・・なんか最近Q&Aさん感情っぽいのありませんかね?まぁ感情?はあったほうが良いけどさ。


お、両方の王様来たか。速いなぁ、転移魔法か?


転移魔法はやっぱ便利だねぇ、よし、準備準備!




――――――――――――――――――――




人族と魔族の間にある結界、そこにお互いの王がいた。


「人族の王、ルキウス・コルネリウスだ」


「魔族の王、アリア・シルフィリス・・・です」


『まず魔族の王に聞く、本当に貴様が指示を出したのか?』


その発言に何故神がそんなことを聞くのかと疑問に思う物が多く出る中、魔族の王、アリア・シルフィリスは


「・・・」


答えなかった。正確にはどうしようか迷っているようだ。だが神を自称するものは知っている。だからこそ、アリア・シルフィリスだけに聞こえるように


『真実を告げよ、何があっても私が守る』


と言った。アリア・シルフィリスは一瞬驚いたような表情を浮かべたが、周りの様子を見てこれは自分にしか聞こえていないと気づいた。そして、アリア・シルフィリスは


「いいえ、指示したのは私ではありません」


と答えた。それを聞き、人族は驚く者や嘘だと言うような顔をしているものがほとんどだったが、魔族はほぼ全員が驚愕の表情を浮かべ、ごく一部のもの、人族を下等生物と見下し、魔王の指示として人族を滅ぼそうとした貴族は驚愕の表情を一瞬浮かべた後、アリア・シルフィリスに怒りの表情を浮かべる。


それに対してアリア・シルフィリスは怯えたが、神を自称するものの言葉を思い出し、すぐにそんな表情は消えた。そんあアリア・シルフィリスに神を自称するものの再び問う。


『貴様ではないのなら誰が指示をした?』


先程アリア・シルフィリスに怒りの表情を浮かべた者は何かを言おうとするがそれより早くアリア・シルフィリスが


「この方々が指示をしました。私は一切関わっていません。これは真実です!」


と叫んだ。


『ほぅ?貴様等が指示をしたのか、何故そのような指示をした?』


それに対し、貴族たちは


「騙されてはいけません神よ!私たちは指示などしていません!」


と大粒の汗を額に浮かべながら叫んだ。


そして神を自称するものは


『ではもう一度貴様等に問う。






神である私に嘘が通用するとでも思っているのか?』


神を自称する者がそういった瞬間、貴族達に質量をも感じさせる威圧が降り注いだ。貴族達は崩れ落ち、失禁した。


『失せろ、無礼者よ、神に嘘をつく事の意味を、あの世で知れ』


そして、貴族達は唐突に灰となって消えた。ついでに貴族達が漏らした液体も光りに包まれ消えた。前者はとある触手のオリジナル魔法、『死滅の邪眼』。後者は・・・誰でも知っている便利な魔法、『クリーン』だ。


人族と魔族は神の恐ろしさを味わった後なので、何故かその行動が・・・面白く見えた。


その後、魔族と人族は同盟を結んだ。アリア・シルフィリスは姉や弟に助けられながらも王としてしっかり振る舞っている。


魔王と戦う理由がなくなり、必要ではなくなった勇者達は王や貴族達から元の世界へ戻すことは出来ない。と告げられた。それを聞いた勇者達はある人物を探すために城を出た。





――――――――――――――――――――


ふぅ、疲れたぁ・・・最後まで違和感しか無かった気がするけど一応これで終わりだな。


【称号『神を自称する者』を獲得しました】


おぅ、称号さん自称って言うなや、一応中級神倒せる力はあるんですよ。


【称号『神格者』を獲得しました】


・・・はい?


【神力を開放しました】


【神界へ行きますか?YES/NO】


は?ちょ、え?どゆこと?


『ククク、まさかその方法で人格を得るやつが現れるとはなぁ』


あ、魔神様じゃないですか。


『おう、魔神様だ。久しぶり・・・でも無いな、とりあえず説明するぞ』


あ、はいお願いします。


『まず『神を自称する者』は名前で察せ、そんで『神格者』っていうのは『神を自称する者』を獲得していて更に全ステータスが1000万以上あるやつが獲得できる称号だ。

効果は神力を使えるようになったり神界へ行くか行かないか決める権利を得れたりする』


神界へ行くか行かないかって言うのは?


『普通神は神界って場所で世界の管理をする、拒否権はない。だがその方法で神になった奴は行くか行かないか決めれるんだ』


メリットとデメリットは?


『行くメリットは単純に強くなれることだ。神界に行かなくても結構強くなれるが行ったほうが2倍近く強くなれる。デメリットは働かなくちゃいけないとこだ。

行かないメリットは自由に過ごせること、デメリットは行く方に比べて強くなれないことだ』


なるほど・・・行かないほうが良いですかね。


『そういうと思ったぞ。お前が神になるのは今から5分後だ。その時にスキルとか称号とかがステータスにかかる倍率になる。加護で上がった能力はそのまま自分のものとして扱われる』


え?スキルとかステータス消えちゃうの?あと加護の能力もらっちゃっていんですか?


『消えるは消えるが上位の神になれば同じようなことは、安心しろ。加護の方は他人から好かれるのも能力のうちだろ?』


そうかぁ・・・まぁ弱いより強い方がいのは確かだなぁ。


『まぁそうだな、じゃあ俺は神界に帰る。じゃあな』


あ、さようなら~




神様になんのか、俺・・・


最初の目標女騎士にあんなことやこんなことをすることだったのにそれをする前に神になるっていうね。


ん?よく考えたら女勇者(凛)にあんなことやこんなことをされたんだからおんなじようなもんか?


いや、するのとされるのじゃ全然違うか。なんていうか情けない感じになる。


なんか、力が湧いてくる感じがするな、もうそろそろ神様になれるかなぁ?ちょっとだけ楽しみだ。




――――――――――――――――――――


この時、人族、魔族、魔物、全ての生物が一斉にある方向を向いた。そしてその数秒後、巨大な無数の光の柱が天から降り注ぎ、一箇所に収束した。


その光は後に様々な呼ばれ方をすることになる。


そしてその数時間後、人族が魔王を討伐するために召喚した勇者達の一部が行方不明となった。


何故、どこに消えたのかはこの世界の殆どの者は知らない。


だが一部の者、行方不明になっていない勇者は知っている。


行方不明になった勇者達はある触手とともに自分たちが元いた世界へ帰ったということを・・・

はい、これにて『何か触手に転生したのでとりあえず女騎士探します』一旦完結です。

・・・はい、短いです、唐突です。すいません。

ですがまた続きを書くかもしれません。

この作品を楽しみにしてくれている方など本当に少ないと思いますが、この作品を読んでくださった方々、ありがとうございました。

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