マイホームだ!温かい我が家だ!セキスイ○イムだ!
・・・なるほど、神の依り代の称号のせいでこうなったと・・・
どうすんのこのステータス?ただのデコピンでせっかく修復が終わった60階層が完全に崩壊したんだけど。
あとスキル効果2倍とか・・・ん?
ステータス制限ってレベル10で50%だよな・・・え?今ならこれ最大100%なわけ?いやまさかまさか、そんな都合のいい感じになるわけ・・・なったな。まぁこんな風にでもなってないと生活とか無理だしな。
よし、力、俊敏、魔力の値を10万まで下げといた。これで問題ないはず、よし、城に戻るか。
到着!やっぱ転移は便利だねぇ・・・
「!?お兄ちゃん!大丈夫!?」
お!会いたかったぞ凛!
「おう、大丈夫だ。悪いな、勝手に転移させて」
ん?なんかざわついてね?
「・・・貴様、どういうことだ?」
ん?何この・・・貴族かな?とりあえず何こいつ。
「どういうこと、とは?」
「何故勇者様が貴様のことを兄と呼んでいるのだ!貴様勇者様に何をした!」
あ・・・やべ、やらかした。
どうする?もう転生のこと言っちゃうか?いやでもそうすると面倒くさいことになるな、どもこの状況をどうにかしないと更に面倒くさいことに・・・そうだ!こういうときこそチートを活かす時!
記憶をいじる魔法をココらへんにいるやつに発動!今のことを忘れろ!お前らは何も見ていない!俺はただ普通に転移で帰還してそんな俺を心配した勇者様がちょっと話しかけてきただけだ!
・・・マジで出来たよ。マジでチートだな。
凛は最初やっちゃった的な表情をしていたが貴族たちの様子が変わったことに気付くと何事もなかったかのような表情になった。
それから色々聞かれたがかなりやばい魔物が来たからまず勇者を逃してから自分の転移して帰ってきた的な感じにした。
そしてそれでも色々聞かれた夜、俺は自分の部屋で特に何もせずぼーっとしていた。そしてあることを思いついた。
今ならあの魔法使えんじゃねぇか?
あの魔法とは地球に転移するための魔法だ。前使おうとしたらMPを10億必要とか言われたやつだ。
あの時の俺は馬鹿でしたね。何で即使ってみるんですかねぇ・・・戻れなくなるとか考えなかったのかね?
Q&Aさん、地球に行ってこっちに帰ってくるのになんか問題あります?
『特にありません。帰る際は行きと同じように地球転移を使えばいいです』
じゃあ、行ってみるか。・・・『地球転移』
・・・どこだ?ここ、ジャングル?・・・Q&Aさん、ここどこですか?
『インドネシアに存在するジャングルです』
あ、そっか、地球のどこに転移するかまでは分からないってか。
じゃあまず迷彩魔法使って、よし、我が家に転移!
・・・我が家だ。我が家だあああああああ!
マイホームだ!暖かい我が家だ!セキスイ○イムだ!
・・・親父、元気かな。
俺が死ぬ前、我が家にいるのは親父と俺と凛だけだった。
母親は・・・あいつは昔俺や凛に対して暴力を振るっていた。俺が8歳になる前ぐらいまでだ。俺は妹だけは守らなきゃと思って必死で凛をかばっていたので凛は大丈夫だった。親父は殴られたような跡がある俺を心配してくれたが俺は友達と喧嘩をした。と言ってごまかしていた。言ってしまえば俺や凛がどうなるかわからなかったからだ。
まぁそんなことをしてたから凛に異常に好かれちゃったのかね・・・
それである日、あいつが俺を殴っているのを親父が目撃した。すぐに親父が止めてくれて、話し合い、離婚することになった。それから俺と凛は親父と一緒にこの家で暮らしていた。
そんで俺が死んで、凛が消えちゃったら親父がどうなるかわからない。
あっちの世界で凛とあった日に地球での凛達はどうなっているのかとQ&Aさんに聞いた。帰ってきた答えは"唐突に消えた高校生”だそうだ。
つまり存在がなかったことになったりはしていないということだ。
自分の子供を両方失って、親父は普通に暮らせているだろうか?
そう思いながら、俺は窓から家の中に様子を見る。
親父の周りには大量の酒瓶が転がっていた。
やっぱりか・・・
そりゃそうだ、自分の子供が2人共いなくなって普通に暮らせるほうがどうかしてる。
・・・声をかけるべきか?・・・いや、掛けるべきだ。このまま酒を飲み続けてたら多分いつか死ぬ。
俺は転移で家の中に入り、自分の見た目をこっちで暮らしてたときと同じにする。
そして―――
「親父、聞こえるか?」
俺は迷彩魔法を解除し、親父に話しかけた。
「・・・酒、飲みすぎたか・・・幻覚が見えるなんてなぁ・・・」
「幻覚じゃないぞ」
「・・・いやいや、淳哉は死んじまったはずだ・・・幻覚じゃなかったら何なんだ・・・幽霊か?」
「本人だって言ってんじゃん、実体もあるから幽霊じゃねぇよ」
俺は軽く親父にチョップをする。しっかりステータスを100くらいまで落としてるので問題はない。
「・・・痛い、夢でもない、実体がある?・・・淳哉か!?」
「そう言ってんだろ」
「いやいやいや!なんでここにいるんだ!」
「今からそれを話す。まず落ち着け」
「お、おう。まず何でお前が生きてるんだ?」
「まぁ一言で言うと・・・異世界転生したからだ」
「・・・マジか?」
「おう、剣と魔法のテンプレなファンタジー世界にな」
そう言いながらおれは魔法でコップに水を入れる。
因みに俺にネット小説の存在を教えてくれたのは親父だ。
「・・・なるほどなぁ・・・」
「んで、こっからが重要なんだけどな、喜べ、凛がその世界に召喚されてる。凛はむっちゃ元気だ」
「何!?」
「なんかな、俺が転生した影響で時空に道みたいなのが出来てそんでその道が塞がってない間にその世界の奴らが異世界召喚したから俺と関わりの強かった凛とそのクラスメイトが召喚された、って神様が言ってたな」
「・・・それで何でお前がここにいるのか説明してもらってないんだが」
「あ、そうだな、魔法を使った、以上」
「魔法強くね?」
「チートの力を持ってすれば余裕でしたね」
「お前因みにどのくらいチートなんだ?」
「ステータス10万でSランクかそれ以上のランクがもらえる世界でステータスが50億ある感じだな」
「・・・バグってね?」
「それは俺も思う。あの世界で俺に勝てるのって上位の神様位だし」
たぶん今ならあの中級神にも勝てると思う。上級はあったこと無いからわからんが下級から中級の力の差を考えると無理だと思う。
勿論最上位、つまりあの魔神レベルのやつは確実に無理。
「ステータスあんのか?」
「あるぞ、見る?」
「見る」
ステータス投影発動!親父は口を開けてポカーンとしている!
「触手?」
「おう、何故か触手に転生したんだよ、俺」
「妙にMP減ってね?後1秒で100万位回復してねぇか?」
「MPが減ってんのはこっちに転移してきたからだな。地味に10億位持ってかれるんだよ」
「へぇ・・・そう言えばお前帰らなくていいのか?」
「もうそろそろ帰ろうかなって思ってる。」
「そうか、次来るときは凛も連れてきてくれると嬉しいな」
「できれば連れてくる、後これ置いとくな、仕事する前に飲んでみてくれ」
そう言いながら俺が置いたのは1粒のお薬、付与魔法で飲んだやつに24時間並列思考と思考加速のスキルが生えるようになってる。レベルは10。地球の人間に飲ませても害がないことはQ&Aさんで確認済み。
「おう、じゃあな、また来てくれよ」
「はいよ、また来る」
やっぱ我が家はいいなぁ・・・そう思いながら俺は地球転移を使った。




