※という事ではない。だが、イケメンなのである。
では、葉向さんはどうだろう。
正直見た目は普通としかいいようのない、ひょろっとした草食系男子っぽい。
だは、中身は違う。
イケメンである。
顔は5段階評価の3
並みである。
が、いけてるメンズである。
いけてる面ズでは無い。
イケてるMENズである。
そして頭も恐ろしく良い。
見た目に反して中身が凄い。
王道ではないだろうか?
ギャップ効果ではないだろうか?
会って1時間程度しか経ってはいないが、あの行動から察するに常日頃から
ああいう対応ができるのであろう。
故にイケメンなのである。
悪く言えば「優しい(だけ)よね」なんて言われるかもしれない。
だが考えてほしい。
人に優しくする事以外に何が必要なのだろうか?
刺激か?刺激が必要なのか?
ならば彼が火を出せば良かったのにと、そう思う
例えばであるが、火を出せるとしたら自然にあのキザなセリフが使えるのだ。
『俺に手ェ出せば火傷・・・・・するぜ?』
津崎がそう言ったとしよう。
「ってぇ!!!えっ何?いきなり何?なにゆえ唐突に殴打するん!?」
しまった。ついイラっときて、手をあげてしまった。
全く反省する心が芽生えないが、一応「蚊が」とか言って謝っておいた。
『え・・・僕と?そうだなぁ・・・火傷じゃすまない・・・よ?』
葉向さんがそう言ったとしよう。
なんか少し腹黒っぽく見えてこなくもない。
ちょっと違う気がしてきたが、もう葉向さんは火を出す方でいいかな。
ん?
腹黒
腹黒
腹・・・・・”黒”・・・?
黒と言えば、黒くなる能力があるではないか。
【墨汁並みに真っ黒になる】
もしかしたら、腹黒い。
そういう意味かもしれない。
もう墨汁並みに真っ黒(腹が)なのかもしれない。
知的で腹黒い。
おいおい、眼鏡さえあればどこかの世界の主人公になってしまうな!!
「葉向さんは、普段コンタクトで、偶に眼鏡。そんなタイプですか?」
なんて聞いてみたが、
「いきなりどうしたの?普通に裸眼だよ?」
そっすかー。
よくよく考えたらわかることだった。
なんだ腹黒い能力って。
そんなの能力でもなんでもなく、ただの性格じゃないか。
めちゃくちゃ無理やりかつ強引だったな!
と、自身の飛躍っぷりが恐ろしい。
思考力・判断力・表現力が完全に低下している、そんな気がする。
通常ではありえない事。
そういった能力だからこそ、彼らは集まっているのだ。
(ものすごくもうものすごく墨汁並みに真っ黒になる人とか)
津崎はこういっていた。
残念な思考を持つあいつの事だ。
見た事を巧みな語彙力で表現する事はほぼ不可能だろう。
であればそのままの意味として理解する他無い。
ものすごく、もうものすごく墨汁並みに真っ黒になるというのだから、
その通りなんだろう。
誰が黒くなる、と考えるのであれば一向に答えがでるはずがない。
全くもってノーヒントなんだから。
ならば、黒くなったその後、その後どうなるのか。
そこに何か、ヒントは隠されていないだろうか。
・・・・・・・・・・・・・・謎はとべてすけた。
つまりな所、着ぐるみ。
着ぐるみだったのである。
23日 解決編予約投稿