第06話 シエント学園
なんか駄文になってしまた感があります。
少し、多く書きました。
セリフの最後の。をなくしてみました。
おっす。俺、カイト・ローレンツ今は12歳だ。そのためシエント学園に入学するためユーリアス国の首都「ユーリス」に来ていた、はずなのに
「へへへ。おい、ねえちゃんよ。ご大層なカバン持ち歩いていじゃねえか」
「俺たちよ。貧乏で可哀想な子なんだわ」
「だから、おじさんにお金恵んでくれないかな」
よくわからないがユーリスに着いて早々変な3人組にからまれた。マジで勘弁してくれよ。それと俺は男だ。
「そうですか。お疲れ様デース」
俺が立ち去ろうとするが
「逃すわけ無いだろうが」
3人組が俺のまわりを囲ってきた。
「いいから、金を置いていけばいいんだよ」
「・・・はぁ!」
俺はため息をついた。
「お金が欲しいならギルドで働いたらどうですか。大の大人が子供にカツアゲですか?クズですね。・・・もう一層死んだらどうですか?」
笑顔を向けて言いた。
「なんだど、このガキ。こっちが下手に出ててたらいきがりやがって。おい、オメーら」
「「へい」」
俺の言葉に怒ったらしくリーダー格の男が2人に合図してナイフを抜かせた。
「おい、ねえちゃん。今なら金を置いていけば許してやる」
(・・・だから男だっての)
「・・・はぁ。死にたくなかったら消えてください」
「なんだと!それはこっちのセリフだ。おい!」
俺の忠告に怒ったらしく二人は俺に襲いかかってきた。
「「くらえ!!」」
「遅い」
「「ぐは!!!」」
襲ってきた二人のナイフをかわして二人の腹に拳を一発ずつおみまいしてやった。二人は地面にうずくまった。
そして、最後のリーダー格に
「最後はあんただけど、どうする?」
「――っ!!」
「今なら見逃すがしてやる。失せろ!!」
次は殺気に満ちた視線をぶつけた。
「あ・・・・あぁ・・・・・・わぁぁぁ!!!」
殺気に怯えたらしく走って逃げていった。
(この二人どうしようか。・・・・・・まぁ、このままでいっか!!)
そのうち目が覚めるだろうと考えてシェント学園の寮へ向かっていった。
◇ ◇ ◇ ◇
シエント学園はユーリアス国で力を持った子供を育てる学園である。12歳~18歳まで(前世で言うと中学高校のエスカレーター学校)が通っている。12歳~15歳までは付属生、16歳~18歳までが本校生となっている。
毎年、定員は1000名である。そして、3つの学科に分けられている。『魔法科』『格闘科』『学術科』であり前の2つの定員がそれぞれ300名3つ目は400名である。魔法科はその中でも通常魔法と精霊魔法にわかれていて大体2対1で普通魔法を使う人が多い。
格闘科はいろいろな武器の使い手を先生として呼び訓練される。あと、ほとんどが身体強化を使うため気力の強化もしている。
最後に学術科はとても幅が広い。商業も技術者も学者の志望者が集められるため定員が他の2つより多い。
二ヶ月前にここの入学試験を受けた。内容は「基礎学力」と「学科志望別の実技試験」である。
俺は魔法科を受けたため実技試験は使える魔法を行使することだった。この時俺は、火と風の精霊術と魔法を試験官に見せた。
大体一般人は2つ属性の魔法が使えれば十分らしい。
「確かこの辺のはずなんだけどな」
学園は試験を受けたときに覚えていたのですぐに来れたが寮は大体、徒歩20分ぐらいのとこにあると姉ちゃんから聞いていた。その姉ちゃんが書いてくれた地図を元に寮を探していた。学園を歩いて1時間半。そしてやっと
「あ。・・・・・見つけた」
寮らしきものを見つけた。門があったのでそれをくぐり、寮の建物に入ると
「あら。どちら様」
若い20代前半の美人が管理人室から話しかけてきた。
「すいません。今年からシエント学園に入学するので寮を探していたのですけどここであってますか」
俺の問いかけに管理人さん?は
「ええ。ここはシエント学園の寮よ」
「よかった。少し迷ってたので」
「そうなの。大変だったわね」
管理人さんは俺を労ってくれた。
「・・・・で、あなたの名前は?」
「あ、カイトです。カイト・ローレンツ」
「え・・・・・男の子?」
「はい。そうですけど」
この人も何言ってるんだと思いながら
「ここ、女子寮なんだけど」
「・・・・・・・・・・は??」
「だから、ここ女子寮」
「マジですか?」
「マジです」
「・・・・・・はぁぁぁぁ」
管理人さんの言葉におもいっきりため息をついた。
「門の前に看板が立ててあったと思うけど」
「やっと寮を見つけたので、見てませんでした」
(姉ちゃん!!・・・・・・女子寮の地図書いてどうすんだよ)
などと思いつつ
「ごめんね。あまりに綺麗な顔してたから女の子かと思って」
「そうですか?・・・・・こちらこそすいません。間違いだとしても女子寮に入ってきてしまって」
「あ、いいのいいの。それに気づかれないでしょ。その顔だったら」
たいていこういう場合女子寮は男子禁制だったりすると思ったので申し訳なく思って謝ると気にしないでいいと言われた。
「でも、どうしてここに来たの。言ったらなんだけど男子寮は正反対よ」
「あ。・・・・姉にもらったこの地図を頼りに探していたので」
「なるほど。お姉さんが自分の寮を書いてしまったと」
「おそらく。普段はしっかりしているのですが時々抜けているので。・・・・すいませんが男子寮の地図を書いてくれませんか」
「ええ。いいわよ。・・・・・・・・はい」
「ありがとうございます。・・・・・・それでは失礼します」
そう言い女子寮を出て行った。
◇ ◇ ◇ ◇
カイトが寮から出て行くと
「さっきの娘どうしたの?」
階段の上から見ていた寮生が話しかけてきた。
「あら。見ていたんですか、ミルファさん。間違ってきたんだそうです」
「間違い?シエント学園に入学する生徒じゃないの?」
「ええそうですけど。男の子らしくて」
「・・・は?男の子?」
「はい。」
「あの顔で?」
「そうらしいです。私も驚きました。なんでもお姉さんもシエント学園にいるらしくてお姉さんが書いてくれた地図が間違っていたそうです」
「・・・そうなの。少しぬけてる姉ね」
「彼も言ってました」
二人は少し笑った。
「あの子の名前は?」
「確か。カイト・ローレンツ君だったはずです」
「ローレンツ!?」
「どうかしましたか?」
ミルファはなぜか名前に驚いたようだ。
「姉ってもしかしてエリカ・ローレンツ?」
「エリカさんって確か付属二年でありながら世界で11人目のCランクとされていて生徒会長を務めていて天才て言われているエリカ・ローレンツさんですか?」
「ええ。他にローレンツって聞いたことないわ」
「どうかしましたか?」
「・・・・・・・別に」
「そうですか。・・・そういえば、着替えているのでどこかお出かけになるじゃないですか」
「えぇ。妹の迎えに行こうと思ってたの・・・・・それじゃ、いってきます。」
「いってらしゃい」
◇ ◇ ◇ ◇
(はぁあ!全く姉ちゃんも寮間違うのどうかと思うぞ。)
ため息をつきながら歩いてきた道を辿っていた。その先に一組の男女がいた。女の子の方は困っていたようなのでおそらくナンパだ。
「ねえ。いいじゃん。君新入生だろ。学園案内してやるから。一緒に行こうよ!」
「いえ・・・・あの待ち合わせしてるので」
「でも全然来ないじゃん。そんなやつほっといて俺と行こうよ!」
「だから・・・あの」
どうやら上級生の人が新入生の女の子にナンパしているようだ。どうやら女の子はおとなしい性格のようでうまくあしらえていない。ここは助け舟を出してやるか。
「ごめーん。待った。」
「え?」
(演じて!)
俺は無属性魔法の念話で女の子に話しかけた。(俺が創った魔法である。)
「君がこの娘の待ち人?」
「そうだけど。・・・じゃ、行こっか!」
「・・・はい」
「ちょっと待ってよ!」
女の子の手を引いてその場を立ち去ろうとするとナンパしてきた男が俺の手を掴んできた。
「君も可愛いね。よかったら一緒に案内するけど、どう?」
こいつ何言ってんだと思いながら
「いえ。いりません。では」
掴まれた手を強引にほどいて歩きだそうとした。
「この俺がせっかく誘っているのに?・・・・・」
「求めるは風の息吹 ウィンドカッター」
「「なぁ!!」」
いきなり後ろから風の魔法で攻撃してきやがった。下級魔法だったがとっさのことだったのでなんとか避けれた。
「いきなりなにしやがる」
「君たちが俺の誘いを無視するからじゃないか」
確信した。こいつナルシストだ。面倒くさいと思いつつ、喧嘩を売ってきたので買ってやろうと思った。
「おまえさ。攻撃してきたってことはやり返していいんだよな」
少し低い声で脅すように言った。
「ご自由に。俺はこれでも付属二年の魔法科のトップクラスだから勝てないと思うけど」
「じゃあ遠慮なく。 クリムゾン・ファイア」
「なぁ!!上級魔法・・・・・・ああぁぁ」
火の上級魔法によってナルシストは燃えカスになった。とは言えないが威力を抑えたため髪と服が燃えパンツ一丁の姿になって気絶した。
「大丈夫?」
俺は腰を抜かし驚いていた女の子に声をかけた。
「あ・・・はい。大丈夫です。」
「君も新入生だよね。災難だね、入学する前からあんなのに絡まれるなんて」
「助けていただきありがとうございました。」
女の子がおもいっきり頭を下げてきた
「どういたしまして。俺はカイト。君の名前は?」
「え・・・・男性なのですか?」
「そうだけど」
またか、今日で何回目だ。と思いつつ
「で、君の名前は?」
「あ・・・・すいません。私はレイナ・ユーリアスです。」
「カリアン?・・・・もしかして王女様?」
「はい。そうです。ユーリアス国第二王女レイナ・ユーリアスです。」
「ふぅん。」
「どうかしましたか?」
俺がじっくり王女様、もといレイナをを見ていると不審に思ったらしく尋ねてきた。
「いや。王様が言ってたのとちょっと違うから」
「・・・?お父様をご存知なのですか?」
「さすがに自分の国の王様は誰でも知ってると思うけど」
「そういうのではなくて知り合いなのですか?」
「いや。知り合いってほどじゃ。年に一回定期診断のときに合うぐらいだけどその時に聞いてた王女様はとてもお転婆ってきてたから」
「・・・・・アハハ。それはおそらくお姉様の方だと思います」
レイナは苦笑しながら言った。
「そうなのか。・・・・これからどうするんだ?」
「姉と待ち合わせしてるのでもう少し待とうかと」
「そっか。じゃあ、お姉さんが来るまで付き合うよ、レイナ」
「・・・・っ!!」
「どうかしたか?」
レイナがなんか面食らっているようなので聞いた。
「いえ、家族以外に名前を呼び捨てにされたことがなかったので」
「そうか。・・・・敬語の方がいいか?」
「いえ。そのままでお願いします」
即答してきた。
「そっか。・・・・・・レイナは何科なんだ?」
少し世間話をしようと思った。
「魔法科です」
「お。俺と一緒だな」
「そうなんですか?」
「ああ。一緒のクラスになれるといいな」
「はい。ところでカイトさんてランクはどれくらいなんですか?」
「ん。どうして?」
「さっきの魔法って火の上級魔法ですよね。しかも、無詠唱でそれに最初に私に話しかけてきた魔法は一体なんなんですか?」
「あぁぁぁ・・・・」
どうやらレイナはずっと気になっていたようだ。無詠唱は中級魔法までしかできないはずだからなぁ。それに念話は俺が創ったまほうだからなぁ。
「まぁいっか。レイナ」
「は、はい」
「今から言うことは秘密にしてくれる?」
「・・・はい」
俺が少し睨みを利かしたような視線で聞くと、少し怯えたようだが返事をした。
「ふぅ。初めにレイナに使った魔法は一応、無属性魔法で念話てものだけど」
「念話・・ですか。そんな無属性魔法聞いたことないんですけど?」
「まぁ、そうだろうね。俺が作った魔法だし」
「・・・オリジナルのまほうですか!?」
「一応ね。だから秘密にしてね」
「はい。それにしてもすごいですね」
「そうかな」
「すごいですよ。新しい魔法なんて一年に一個作れればいい方なんですよ。しかもそれは魔法機関でそれなんですよ」
「そういえばそうだっけ」
「そうだっけって」
なんかレイナが呆れているようだ。しかし、オリジナル魔法に驚いていることで火の上級魔法やランクのことは忘れているようだ。
そんなこんなで話をしました。
◇ ◇ ◇ ◇
私は妹のレイナの迎えに行くところだ。その途中であまり会いたくない人に会った。
「こんにちは、ミルファさん」
「あら、こんにちは、エリカさん。何してるんですか?」
「ええ。弟がこの学校に入学してくるのでちょっと寮のことをね」
「弟って、カイト君?」
「ええ、そうだけどどうして知ってるの?」
「さっき女子寮に間違って来ててね」
「そうなの。・・・・タイミング悪かったわね」
「どういうこと?」
今話しているのはエリカ・ローレンツ。12歳にして学園最強と言われている女性。今世界にいる11人のCランクの一人。去年新しく誕生した11人目だ。しかし、そのことについてあまり興味がないようである。私としてはそれが逆にムカついていることを自覚している。つまり勝手に嫌っているということだ。
しかし、この女の性格はとてもよくお淑やかである。勉強もでき、外見も黒髪のロングヘアーで美人であるため誰からも好かれている。去年だけで学園の男子生徒の三分の一が振られたと聞いている。
話を戻すと、
「カイトは女子寮に住むことになりましたので」
「・・・は?どういうこと?」
「先月男子寮の一部が火事で燃えたことは知っていますよね?」
「ええ。確か、魔法の練習をしてて暴走して焼けたんだっけ」
「そうです。修復しているのですがどうしても男子生徒一人分だけ部屋が足りなかったんです。ですから校長先生と王様にカイトを女子寮で住まわすことを許可してもらったということです」
「なるほど。で、許可取れたの?いくら空きがないからって男子を女子寮に住まわすなんて」
「取れましたよ。私と相部屋です。姉弟ならいいということになりました。もちろん、お風呂なんかは部屋に備え付けられているものを使わせますけど」
「ふぅぅん。ブラコン?」
「失敬な。私はただカイトといたいだけです」
「だから、そういうのがブラコンなんじゃない?」
「ミルファさんって意地悪ですね。」
私は苦笑した。まさか欠点がないと思っていたエリカにこんな欠点があったとは
「で、ミルファさんはどうしたんですか」
これ以上イジられたくないみたいでエリカは話題を変えた。
「あ・・・妹と校門で待ち合わせしてるんだった。」
「そうなんですか。・・・では、一緒に行きませんか?多分カイトも男子寮に向かっていると思いますし」
「そうね。行きましょうか」
そして学園の校門近くに来ると驚きの光景が広がっていた。
妹であり男が大の苦手なレイナがエリカの弟であるカイトと楽しそうにはなしていたのである。
「レイナ」
◇ ◇ ◇ ◇
「へぇ。お姉さんってそんなにお転婆だったんだ。」
「ええ。ニンジンが嫌いだからって調理場にあるニンジンをすべて山に捨てに行ったこともあるぐらいだから。」
「すぎなぁ、それ」
俺はレイナとすっかり話し込んでいた。大体一時間ぐらい話していると俺がきた方向から
「レイナ」
「あ・・・・お姉様」
レイナのお姉さんであろう女性と俺の姉ちゃんがいた。
「姉ちゃん。どうしたの?」
「別に・・・・」
なんか知らないが姉ちゃんは拗ねているようだ。
「何拗ねてんだよ」
「別に拗ねてないもん!」
「・・・・・はぁぁ」
俺はため息をついたそして
「おいで!」
俺が手を広げると
「カ~イト」
姉ちゃんが抱きついてきた。これが姉ちゃんが拗ねた時のあやし方である。
そして満足したように姉ちゃんが離れると、
「そういえば姉ちゃんこの地図、女子寮だったじゃないか」
「ええ。その通りよ。」
「はぁ!」
「だから、カイトは女子寮に住むのよ」
「なんで!?」
俺は姉ちゃんから理由を聞いた。
「――――――――――と、いうわけよ。ちなみに拒否権ないからね。」
姉ちゃんは笑顔のくせにすごい威圧感を持っていた。
そんな二人を王女二人は見ていた。
「誰なんですか?」
「エリカ・ローレンツ。カイト君の姉よ」
「エリカさんってあの?」
「そうよ。まさかブラコンだったとはね。・・・それはそうと男が苦手のレイナがどういう心境の変化?」
「そういうわけではありません。実は――――――――――ということがあって。」
レイナはさっきの上級生とのやり取りを話した。もちろん上級魔法や念話のことは言わずに。
「へぇぇ。すごいわね。やっぱり姉弟ってことかしらね。」
「そう・・・なんですかね。」
「気にしなくていいのよ。私の力が弱いのはあなたのせいじゃないんだから」
「はい。」
弱々しげな声で答えた。
「それより、早く寮に行きましょう。」
「あ・・・はい!」
「それじゃ、エリカ行くわよ。」
と俺たちに聞いてきた。
「わかりました。・・・・行きましょう、カイト」
「はいはい。」
と俺たち四人は女子寮に向かっていった。
ヒロインが登場。二人ともなのかな。
はやく物語すすめたいな