episode 0 “ 墓の交差点“
某無料オンラインゲームをベースに書きました。タイトルでピンときた人もいるかもしれませんね。世界観とかなので知っている人、めんどくさい人は読まなくてもよいです。後、あくまでもベースにして書いているので勝手なオリジナル感も入っています。タイトルはそのまま、中身は別物ともいえます。
平行世界という言葉がある。世界は一つでなく、可能性という概念によってまるで大樹の枝のように分岐しているという理論だ。だが、一つ勘違いしないでほしい。世界はあくまでも可能性という磐石の上で成り立っていると言うことを、そして世界は紛れもなく一つであるということも・・・。
Tokyo某所、地下15階層。そこにはソウルブレイカーと呼ばれる者たちが人目を忍んで集まっていた。
ソウルブレイカー・・・彼らがそう呼ばれるのは理由があった。それは、彼らの力を引き出すカード型魔術兵器“ソウルイーター”の存在である。“ソウルイーター”とは13年前にTokyo地下30階層の奥深く、ロストエリアと呼ばれる場所で発見された。ソウルイーターは携帯電話を媒介とし、持ち主の魂を糧にカードに宿る精霊兵器を具現化させ、呼び出す人類には未知のものであった。
ソウルイーターは誰にでも扱えるものではない。ソウルイーターに宿る精霊兵器を具現化できる能力を持つ者、それが“ソウルブレイカー”である。
しかし、能力者は魔術兵器によって絶大なる力を手に入れる反面、彼らは恐ろしい宿命を背負っている。ソウルイーターは強力な兵器であるがゆえに、使用するごとに彼らの魂を喰らい続ける。そのために、ソウルブレイカー達は生き残るために敵となった者の魂をカードに捧げなければならないのであった。
生存をかけ、能力者達が血で血を洗う闘いを繰り広げるためにいつしかそこは、“Grave cross(墓の交差点)”と呼ばれるようになっていた。
そして、勝ち残った者のみが入ることを許される、“至高の闘技場”。その闘技場で勝ち残った者のみが地下30階層に眠る伝説のカード、“GOD”を手に入れることができるのである。
そして今、Grave crossの表の歴史に埋もれた、決して語られぬもう一つの死闘が繰り広げられようとしていた・・・。
エピローグ 完