95. 冒険者ギルドの情報通
95. 冒険者ギルドの情報通
ハコブは、峠の手前で経験値稼ぎをしつつ、通常のバス運転業務をこなしていた。
LVは118になっており、同時召喚20台と同時召喚x2で40台まで召喚出来る様になっていた。
それともう1つ能力を手に入れた。
トンネルLV1。
(キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!)
とハコブは思った。
早速現在いるフラン北の峠手前でテストする。
すると、目の前にバス1台が通れるトンネルが現れる。
距離は1㎞くらいある。
ただ、目の前のトンネルは貫通していないので、
トンネルの端でもう一度、能力を使おうとするも、
これ以上トンネルは現れない。
(入り口と出口で1㎞の制約があり、連続でトンネルをつなげて使えないのか、と思う。)
翌日、バレット峠の近くまで来ていた。
急カーブで道が曲がっている所をこの能力でトンネルを掘る。
すると、細い突き出した急カーブの道を迂回するトンネルができた。
続けて同様の箇所に2か所トンネルを掘る。
そして4か所目を掘ろうとした時、
(あれ?できない。)
LV1では、1日1㎞程のトンネルを3か所掘るしかできない様だ。
この3か所のトンネルでも、フラン~バレットまで10分の時間の短縮になる。
フラン町に戻り、マルクさん達に迂回路のトンネルの件を話し、
バスをこのトンネル経由で運転してもらう様、指示を出す。
(最近このような能力を取得して、マルクさん達に見せたり説明しても、
あまり驚かなくなったんだよな。)
とハコブは少し寂しく思った。
ハコブは、この後もLVアップを続けた。
そして、倒したモンスターを冒険者ギルドに持ち込む。
冒険者ギルドも慣れたのか、8tトラックに積まれたモンスターの山を、複数の解体班が運んでいく。
(なんか最近解体班が増えたような?)
ハコブは1人の男を捕まえて、事情を聞いてみた。
その男は、解体班長でローレントと言い、
最近ハコブのおかげて、討伐モンスター流通量が増えており、
解体した部位を、商業ギルド食肉班に卸たり、薬の材料となる部分は、
クレメントの医療ギルドに送られたり、
そのほかの武具となる材料はバレットの生産ギルドに送られたり、
内臓などの廃棄物は、肥料の材料として農業ギルドに送られるなど、
物資の流通量がフランの町で、急激に増えているとのこと。
「今、フランの商業ギルド増員や、この町に医療ギルドを作り、
クレメントの医療ギルドのサラさんが着任するとか、
生産ギルドもこの町に支部ができるとか、とにかく景気が良いですね。
今、この町の人口が増えていて、空き家不足になっているんで、
新たに城壁を広げ、家を建てるという話も出ているんです。」
と言う。
ローレントと話している時、ギルマスのドルマンが通りかかった。
「おう、珍しくローレントと話しているのか。」
「はい、ローレントさん、この町のことに詳しいですね。」
「この男は、ギルドで一番の情報通だからな。」
「そうなんですか?」
「いろんな噂を知っている。」
「先程、ハコブさん、バレット峠のトンネルを作って帰ってきましたよね。
それと、北の峠でも、LV稼ぎをしている。情報は言っていますよ?」
「…。」
「リリーさんの事も知っていますよ。何でもハコブさんの部屋に先日…」
「わわっ。」
ハコブは話を遮る。
(どこから、こんな情報を仕入れてくるのか?
聞いても藪蛇になりそうだし。)
ハコブは、気をつけなければならない人が、また1人できたな、
下手な情報が入ると、拡散?し危ないな、と思った。




