91.ドリノ循環市内路線
91.ドリノ循環市内路線
2日後、ハコブは、ドリノの町に来ていた。
ドリノの町には夜到着したが、
翌日、朝8時のバスが出発した後、
転回場にエル〇デュオを出す。
目の前に現れた連接バスに、ガンツは驚く。
「な、なんだ、この乗り物は。」
ハコブはガンツさんの驚きに既視感を感じながら、
車内の説明をする。
市内運転用のため、ドア数が多く、通路にも立ち客を多く乗車することが、
短時間で多くの乗客を裁くポイントとハコブは説明する。
「定額運賃制もハコブさんが提案してくれたんだ。」
ブライトさんが要点をガンツさんに説明する。
「なるほど。」
納得してくれた様だった。
「後は、このバスの車体が長いので、実際に運航路線が通れるか、
今回確認しにこちらに来たのです。」
とハコブは説明する。
「俺が路線を案内する。」
ハコブとガンツ、ブライトの3人はバスに乗り込み、
ブライトの道順で駅馬車乗り場を出発し、運転を開始する。
「まずは左に曲がり、さらに左に曲がってくれ。」
この辺の通りは道がある程度広い。
6つ目の十字路を右だ。コロッセオがあるところだ。
その前に、停車場がある。」
ハコブは、その場所を確認し、バスを停める。
乗降場の場所はスペースが広く、乗客がバスを待っていたり、
乗り降りしても、大丈夫そうだ。
バスを発車させると右に曲がる。
この先は東門入口だ。2つ区画先に東門がある。
バスをその場所で停車させる。
乗降スペースを確認した後、運転を再開する。
「4ブロック進んでくれ。そこが鍛冶屋街だ。」
ハコブはそこでバスを停車させる。
「さらに8ブロック進んでくれ。港がある。」
バスを走らせると、前方に海が見えてきて、
港が現れた。
ハコブはバスを停車させる。
「何をしているんだ?」
ブライトが質問をしてくる。
「ダイヤグラムを作るため、時間を記入しているんです。」
とハコブは答える。
「ダイヤグラム?」
ガンツさんが質問する。
「狭い通りなど、すれ違いができない時や、バスの時刻表を作るために必要なんです。」
ハコブはあとで説明するとだけ話した。
バスは運転を再開する。
「4区画先が造船所だ。」
バスは造船所前に停車する。
そして、時間を記入し、運転再開。
6区画進んで、左に曲がってくれ。
大聖堂がある。
ブライトが言うには、大聖堂の裏には、神学校があり、学生が多いとのこと。
「3区画進んでくれ。市場の入口だ。」
同じくここでもいったん停車する。
「さて、左に曲がって、この市場に入ってくれ。4区画先に中央市場広場がある。そこを右だ。」
人が多くて、屋台商店などがたくさんあり、道が狭い。
人々は物珍しそうに連接バスを見ている。
「ここはすれ違いができないな。こういう所を通過時間を調整して、バスがすれ違わないようにするのです。」
と説明する。
「なるほど。」
とガンツがうなずく。
バスは、1台分しか停車できそうにない中央市場広場に停車し、右に曲がる。
「3区画進んだ先が、ドリノ城北門だ。」
バスは城の城壁の角を曲がり、少し行ったところで停車した。
門番がこちらを見ている。
「次は4区画進んで左に曲がってくれ。」
ハコブは言われたとおりに進み、バスを停車させる。
「ここがドリノ中央治療院と治療学校だ。薬師ギルドと治療ギルドもある。」
ハコブは運転を再開する。
「3区画進んでくれ。冒険者、商業、生産ギルドがある。ギルド街だ。」
なるほど、冒険者風のパーティーがギルドの前で何人もいる。
「3区画進んでくれ。衣料街と魔道具街がある。」
バスはそこで停車させる。
「3区画進んでくれ、西門入口だ。」
ハコブは見覚えのある所に出た。
何のことは無い、クレメントに続く門がある。
ここでもバスを停車させる。
ここからは分かるので、
左に曲がる。
「2区画先は、この町の警備本部がある。」
そこでもバスを停車させ、再出発する。
「4区画進んでくれ。そこは、食料品街だ。レストランも多いぞ。」
バスを停車させ、再出発する。
「終点、駅馬車乗り場だ。」
バスを駅馬車乗り場の転回場に入れ、停車させる。
「以上だ。」
ハコブはまとめて説明する。
駅馬車乗り場→コロッセオ前→東門入口→鍛冶屋街→港→造船所→大聖堂・神学校
→市場入り口→中央市場広場→ドリノ城北門→ドリノ中央治療院・治療学校・薬師治療ギルド
→冒険者・商業・生産ギルド→衣料魔道具街→西門入口→ドリノ警備本部→食料品街
→駅馬車乗り場
の循環路線だな。
時間も70~80分位だな。
注意しなければならない所は、市場入り口→中央市場広場→ドリノ城北門の狭い通りと、
中央市場広場停留場の狭さだな。
ここを避けられる様、右回りと左回りのダイヤを組めばいい。
バスは連接バスを2台貸し出す形とした。
「助かる。感謝する、ハコブ。」
ブライトが言う。
「後は運転手ですね。」
ハコブは、残り3日の滞在で、候補となる馬車の御者に連接バスの運転を教えることにした。
燃料の補給は、遠隔で燃料補給できたり、修理をする能力があるので問題ないと思った。




