90. 連接バス、エル〇デュオ
90. 連接バス、エル〇デュオ
ハコブは、翌日、町の外で連接バスを試しに召喚してみた。
目の前に連接バスが現れる。
(ん?どこかで見たような?)
ハコブが良く確認すると、エル〇デュオだった。
(確か定員は120人位乗れるんだったな。ただ、車体が長いので、
運行できる道に制限がある。)
このバスは、長距離用のバスではなく、短距離通勤用なので、
座席がアストロ〇ガに比べると極端に少なかった。
(どうした物か?)
とハコブは考える。
そんなある日、ドリノ中央交通商会の幹部であるブライトが、
ここフランにやって来た。
彼のやって来た目的は、
ここフランで走っている町内循環バスの見学の為だった。
「実は、ドリノも16人乗りの馬車で、市内を循環する馬車を運航していてな。
ただ、いつも乗客が乗り切れないことが多く、フラン交通商会が運行を始めたバスを見て、
アレをドリノの運行に使えないかと思ってな。」
ドリノの人口は10万人を超えるとのことで、
ここフランの20倍以上ある。
フランの場合は、そういった人口の事も考慮して、ポン〇ョかエアロ〇ターで運航しているが、
ハコブは目を光らせた。
エル〇デュオを使えるのではないか、と。
「あの2階建てバスだと、1階にドアが2つしかないので、近距離を100人乗りのバスが運行する時、
乗降に時間がかかってしまうかもしれませんね。そこで見せたいものがあるのです。」
ハコブは、フランの門の外の所にブライトを連れ出し、
エル〇デュオを目の前にだす。
「こ、これは?」
目の前には、2台バスのつながった連接バスが現れる。
ハコブは連接バスのドアを開け、中を見せる。
席は少ないが、広くて長い通路があり、
つり革がたくさんぶら下がっている。
「これは連接バスと言って、120名の乗客が乗れるバスです。
ドアが3か所あるので、乗り降りに時間がかかりません。」
「切符の販売はどうするんだ?」
ドリノの馬車では、停車場の距離に応じて運賃が加算され、
御者がその都度お客の下りる停車場を確認して切符を売っているらしい。
「運賃は定額にすればいいのです。」
「定額?」
「そうです。そうすると、御者の手間が減り、運行の遅れが発生しづらくなるのです。
御者は乗ってきた乗客に、一定の決まった額を回収すればいいという訳です。
例えば、銅貨3枚のみとか。」
「採算は取れるのか?」
「まず、運べる乗車人数が多い中で、運行時間に遅延が減れば、運べる乗客は増え、
利益は十分確保できます。」
ブライトは考え込んでいたが、
よし、ドリノで試してみよう。
「しかし、確認しなければならないことがあります。
それはこのバスの長さで、市内の道幅を運航できるかと言う点です。」
話し合いの結果、ハコブが、ドリノでその確認を行うこととなった。




