87.ドリノ便初運行
87.ドリノ便初運行
リリーを自室に送り、グランツさんの家を訪れてから2日後、
いよいよ、ドリノまで95人乗りのアストロ〇ガを運行する日が来た。
バスは初日と言うことで、ハコブ、マルクさん、ブランさん、リリーの4台体態勢で運行する。
380席のうち、8割の座席が埋まる。
バスは定刻朝8時に出発する。
フランの町を出ると、舗装された道を110㎞/hで飛ばす。
峠の道になると、50㎞/hまで速度を落とすが、
峠を越えると、110㎞/hで飛ばす。
はじめにフランの町に到着する。
4割弱の客がここで降りる。
マリアンヌさんがバスの近くまで来て、
4台のバスの待機場所へ誘導する。
ここで、バスがほぼ満席になる。
バスは発車し、次の停車地であるギムネ村に向かう。
舗装路を110㎞/hで走ると、30分で村に到着する。
村の入口には、たくさんの人が物珍しさに集まっていたが、
乗車する人は数人で、その客が乗車して、満席になる。
ハコブは、2名分の補助席を使い、全員乗せることにした。
ギムネ村を出発し、州境の石橋を渡り、ここからは舗装されていないため、
60㎞/hに速度を落とす。
そうこうしている内にべスカーラに到着。
ここも、再運行したバスを見る人で、たくさんの人垣ができていたが、
運転席の窓で説明するエルザによると、ここの乗車は12人とのこと。
3人ここで降りたので、9人の乗客を補助席に案内する。
バスは、60㎞/hで走る。
舗装しておらず、このバスは2階建てということで、車高が高く、揺れる。
しかし、エアサスをこのバスは搭載しているせいか、馬車よりは揺れない様だ。
バスは、ローバレーに到着する。
ここで16人降りたが、38人乗車してくる。
何とか、補助席に乗せて、1時間後にドリノに到着する。
すでに周辺は暗くなっており、バスをドリノの転回場に停車させる。
410人の乗客がここで降りる。
ガンツとブライトが出てきて、切符回収を手伝ってくれるが、
410人という人数は、前代未聞らしい。
バスの転回場が人であふれる。
今回の運行で、金貨3000枚近くの利益を得ることができた。
乗客を降ろし終わり、ハコブ達は商会長室に呼ばれた。
「いやー、410人の乗客を運ぶとは。我が商会の最も大きい馬車でも16人乗りだから、
25台分の乗客を運べるわけだ。4人で。」
ガンツは感心している。
「あっ、そうだ。このドリノまでの舗装許可だが出たぞ。
これで速く走れるんだったな。」
「はい、速度を上げてバスを走らせることができます。」
「楽しみにしているぞ。」
ハコブは肩をたたかれた。
ハコブ達はバスを転回場の端に置き、
その後、ガンツが手配してくれた、宿屋に泊まり、ゆっくりと明日に備え休むことにした。




