86. 冒険者チーム「銀の鍵」が借りているアパート
86. 冒険者チーム「銀の鍵」が借りているアパート
ハコブは、二日酔いで体調不良のリリーが心配で、
冒険者チーム「銀の鍵」が借りているアパートに送る。
昨日のお酒が、まだ影響をしているのか、リリーは歩いていてふらつく。
そんなリリーを転倒しない様に、グランツさんとハコブが支える。
「うーー、まだ気持ち悪い。頭、痛い。」
「いつも言っているだろ、酒の量をコントロールしろと。」
「うーーー。」
「銀の鍵」のアパートは、アンヌさんの宿から、歩いて10分位の所にあった。
2階建ての木の梁と煉瓦でつくられたアパートだった。
今現在、ゲーリング夫妻、グランツさん家族、ブラン夫妻、リリーで暮らしているらしい。
「家族で住まわれているんですか?」
「はい、ゲーリングさんから、一番広い間取りの部屋を割り当ててもらっています。」
ゲーリング夫妻とブラン夫妻、2部屋の浴室は1F、
2階は倉庫とグランツさん家族、リリーの部屋となっているらしい。
「浴室が2つもあるんですか?」
「元々浴室は1部屋だったんだけれど、みんなで改装して2部屋にしました。」
グランツとハコブは、リリーを支えながら2階に上がっていく。
「2階に上がると左右に部屋がある。」
「リリーの部屋は右側一番奥です。」
(冒険者チーム「銀の鍵」が借りているアパート)
=、Ⅱ:ドア
1F
+ーーーー+ーーーー+ーーーーーーーーー+
I I I
I ブラン夫妻 Iゲーリング夫妻 I
I の部屋 I の部屋 I
+ーーー=+ーーー=+ーーー=+ーーーーI
I (階段) I I
I Ⅱトイレ I
+=ーーー+=ーーー+ +ーーーー+
I 浴室1 I 浴室2I Ⅱトイレ I
I I I I I
I I I I I
+ーーーー+ーーーー+ー==ー+ーーーー+
2F
+ーーーー+ーーーー+ーーーーーーーー+
I I I I
I 倉庫 I 空室 I グランツさん I
I I I 家族部屋 I
+ーーー=+ーーー=+ーーー=+ I
I 廊下 (階段) I I
I I I
+=ーーー+=ーーー+=ーーー+ I
I リリー I I I I
I の部屋 IキッチンI 食堂 I I
I I I I I
+ーーーー+ーーーー+ーーーー+ーーーー+
ふらつくリリーを心配の目で2人が見守る。
リリーがカギを開け、部屋のドアを開ける。
「いろいろとすまない、紅茶でもおごるよ。」
「いや、ゆっくりと休んでくれ。」
ハコブはそう言う。
ハコブは、リリーを部屋に見送った後、
「よかったら、我が家に寄っていきませんか?」
と誘われる。
「では、お言葉に甘えて。」
「ただいま、今帰った。」
「ああ、お帰り。リリーには災難だったね。」
グランツさんがドアを開けると、1人の同年代の女性がいた。
「紹介します。カリーナです。」
「カリーナです。夫がいろいろとお世話になっているようで。」
「ハコブと言います。こちらこそお世話になっています。」
「息子と娘がいるのですが、どこかに遊びに行ってしまって。
散らかっていますが。」
グランツさんは、紅茶を入れ、カリーナさんは、食堂から簡単なクッキーを持ってきた。
「あ、お構いなく。ここは、浴室やトイレ、キッチンが共同なんですね。」
「はい、銀の鍵のメンバーは、家族のような存在ですから。
特に問題は無いです。」
グランツさんは、カリーナさんを紹介してくれた。
カリーナさんもやはり冒険者で、回復士をしていたそう。
「私がミハイル院長の下で働いていた時、夫がけがをして運ばれてきて、
その時から仲良くなったんです。結婚する時も、院長が仲人をしてもらったんです。」
「そうですか。」
ハコブは、院長の顔を思い浮かべる。
「そういえば、ゲーリングさんの奥さんも回復士ですね。」
「ああ、彼女は私の後輩です。」
ハコブは、ゲーリングさんとその妻は結構な年の差カップルだと、思った。
「ハコブさんの出身はどちらなんですか?」
「…。二ホンと言う所です。」
「そうですか。初めて聞くところです。」
「ここから相当東の方にある国です。」
とだけ回答した。
「ハコブさんのバスと言う乗り物のことは夫から聞いています。
私たちは、感謝しかありません。
冒険者にとってみれば、安定して高額な収入を得られるようになったことは、
とてもありがたいことです。」
その後も2人に感謝された。
この後、いろいろな雑談をして、1時間位で、宿に戻ることにした。
グランツさんの部屋を出る時、
「リリーは大丈夫だ。様子を見ておく。」
とグランツさんは言ってくれ、安心して、ハコブは宿に戻った。




