85.ハコブの物理の授業
85.ハコブの物理の授業
「ところで、この商会寮で使う水はどこから引いてきているんですか?」
「2区画先の公園で沸いている湧き水を引いてきておる。」
ドルドナが答える。
ハコブとグランツさん、ドルドナは、次にその公園まで行ってみることにした。
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その公園は傾斜地にある公園で、よく整備されていて、
たくさんの湧き水と泉があった。
「ここの水をこの近所の家は鉄管で引いて、使っているみたいですね。」
とグランツさんは言う。
泉の水は、勢いよく小川となって流れている。
「ここに水車を作って、オルタネータを回転させられないかな?」
「さっきからオルタネータってなんじゃ?」
ドルドナが質問してくる。
商会寮に戻りましょう。
3人は、商会寮に戻る。
商会寮でハコブは能力でオルタネータとヘッドランプ、ハーネスを出した。
「ここを回転させると、このカバーをかけた銅線を通し、
電気…小さな雷魔法のバチバチが流れ、ヘッドランプと言う装置が光る。」
ハコブはレンチとボルトを出し、オルタネータに固定し、思いっきり回す。
ランプはぼんやりと光る。
「ほう。さっき話しかけた電気と言うのはどういうものだ?」
ハコブは、電気の概念を説明する。
「つまりだ、水車と言う物を作り、このオルタネータと言う装置を回す。
すると、このランプと言う物が光る。だな?」
「まあ、そんなところです。それと、トルク…力と回転数を変えるため、
ギアボックスと言う物があり…」
ハコブは、水車の回転だと遅いので、ギアボックスで高速回転する装置、
ギアボックスを絵を描いて説明する。
「おお、理論上は早くここが変換されて、回るということか。
こりゃ凄いぞ、いろいろなところで使える。
この紙、持っていくぞ!」
ドルドナは、オルタネータとハーネス、ランプを抱えて、紙を口にくわえて、
工房へ走っていってしまった。
「さて、どうするか?」
「ドルドナ殿がいなくなってしまったので、リリーの様子でも見に戻りますか。」
2人は、宿屋まで戻ることにした。
宿屋では、リリーはまだ寝ていた。
しかし顔色が良くなっている。
「すまない、ハコブ、ドルドナ。」
「大丈夫だ。」
「だいぶ良くなっている。家に戻るよ。」
話を聞くと、冒険者チーム「銀の鍵」のリーダーでアパートを借りていて、
その1室がリリーの部屋らしい。
その2つ斜め隣の部屋がグランツさんの部屋と言うことらしい。
グランツさん1人でリリーと一緒にアパートに戻ると言うが、
ハコブは心配だったので、一緒にリリーをアパートまで送っていくことにした。




