83.商会寮の改装状況を見に行く
83.商会寮の改装状況を見に行く
「あ、ハコブさん。先程ドルドナさんの弟子が来て、
商会寮に来てほしいって、伝言を頼まれたのですが。」
アンヌさんが、声をかけてくれる。
「わかりました。グランツさんは、この後どうしますか?」
「そうですね、ただリリーがいるから…。」
「リリーさんの事なら、私が面倒見ておくわよ。
ハコブさんの部屋にいるんでしょう?」
「はい、お願いします。」
「では、一緒に商会寮、見に行きます。」
ハコブは、昨日お酒を飲んでいるので、徒歩で商会寮に向かうことにした。
2人は、にぎやかな屋台商店が並んでいる通りを歩いて行く。
「そういえば最近、この屋台商店の通り、にぎやかになりましたよね。」
「そうなんですか?」
「店に並んでいる物資が増えたというか、例えば、あの香辛料ですね。」
グランツは、1軒の香辛料屋台商店を指さす。
「以前は、種類が半分ほどだったんですが、倍に増えています。」
ハコブはもう一度意識して、香辛料屋台商店を見る。
香辛料が4段陳列で並んでいる。
「あの香辛料なんか、以前は、バレットでした入手できなかったんですが、
たくさん入荷しています。」
「ここの香辛料もバスの積み荷で運んでいた、と言うことですかね。」
「そうです。独特のにおいがする木箱があったでしょう?」
ハコブは、思い出してうなずいた。
「町が豊かになるのは良いことです。」
グランツさんは、言う。
しばらくすると、駅馬車乗り場のすぐ近くの改装中の商会寮に到着した。
「その木材は、2階じゃ。それは、3階じゃ。」
ドルドナが、部下に指示を出している。
「ドルドナさん。」
「おお、ハコブ。そちらは…。」
「グランツです。よろしくお願いします。」
「おお。」
「ところで呼び出してすまなかったな。1階部分が大体出来上がったので、
見てほしかったのじゃ。」
ドルドナとハコブ、グランツさんは、建物の中に入っていく。
「まずは食堂からじゃ。」
廊下から食堂に入ると、
新しい木材の香りがする。
テーブルと椅子は木材で真新しく、30人位座れる様だ。
部屋の北側には、厨房とつながっており、
出来上がった料理を受け渡せるように、カウンターになっている。
カウンターの横はドアになっていて、
厨房とつながっている。
厨房に入ると、コンロがいくつもある。
「ここはだな、最新の厨房じゃな。いくつもの鍋を同時に使える。
後は、配水室から2本の鉄パイプがつながっていて、水とお湯が使えるのじゃ。
こっちはスパイス棚や食器棚がある。そっちは、調理器具入れ。」
「…やっぱりこういう所では、女性の意見も欲しいですね。」
グランツさんが言う。
ハコブは、能力で出せる様になった、車載用冷蔵庫や冷凍庫を後で置こうと思う。
「次は洗濯場じゃな。こっちじゃ。」




