78.ドリノ中央交通商会との契約
78.ドリノ中央交通商会との契約
ハコブ達はブライトの案内で、ドリノ中央交通商会の商会長、
ガンツさんと会うことになった。
転回場脇の建物に入り、階段を上がった先のドアを開けると、
少し内装が豪華な部屋があり、目の前の机に1人の男が座っていた。
「兄さん、今日は凄いお客を連れてきた。」
「ん?誰だ。」
「フラン交通商会のハコブさん達だ。」
「フラン交通商会?ああ、あの新型馬車を導入した商会か。」
「そうだ。その新型馬車が今、下の転回場にあるとしたら?」
「こうしてはいられないな。」
「ああ、ガンツだ、よろしく。」
ハコブは、ガンツさんと握手を軽くした後、
転回場に停めてあるバスを紹介するため、
再び転回場に出た。
「おお、これか、うわさに聞いた新型馬車は。」
ハコブはアストロ〇ガのドアを開け、ガンツとブライトを招き入れる。
ガンツは、ブライトがした質問とほぼ同じ質問をし、
ハコブは苦笑いしたが、
そのあと、バスの中で、ビジネスの話をすることになった。
「兄さん、このバスと言う乗り物、
フラン~クレメント~ギムネ~べスカーラ~ローバレー~ドリノを毎日1便、
定期運転するらしい。ウチの商会は、その16人分の座席の切符を購入し、
販売する契約をしようと思うんだ。
その代わり、この駅馬車乗り場の使用と、切符や荷物票の代理販売とサポート、
乗務員の宿泊、バスの停泊をウチの商会が保証する。
そういう契約を結ぼうと思う。」
「そうだな、それは俺も賛成だ。」
ブライトは近くにいた、商会員に契約書を持って来る様伝え、
バスの中で契約を結んだ。
「今日はもう遅いのでウチが経営する宿屋で泊まると良い。」
ガンツとブライト自ら転回場脇にある3階建ての宿屋に案内され、
受付にいた老紳士に4部屋の確保を指示する。
「レストランはこっちだ。部屋は上級の部屋になる、3階だ。」
ハコブはガンツとブライトに感謝を伝える。
明日8時に出発を伝えると、分かったと言い、
ガンツたちは、事務所に戻っていく。
その後、4人は部屋に行くと、さすが上級だけあって、
幅広のベットに、トイレが付いた部屋で、
絵画や小さなタペストリーも飾られている。
風呂は無く、1階で沸かしたお湯が大量に溜められている浴室の様な部屋があり、
そこで体を洗うらしい。
4人は待ち合わせをし、レストランで食事をした後、
各自の部屋に戻る。
ハコブは、再び、1階のお湯浴び場で体を洗い流し、
部屋に戻り、ゆっくりと休みを取った。




