表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/340

71. クレメント交通商会長のお願い

71. クレメント交通商会長のお願い


ハコブは、クレメントの路線を運航していたグランツさんから、


「マリアンヌさんからハコブに相談があるので、

クレメントに来てほしいと伝えて、って話していましたよ。

なんでもクレメント交通商会長が相談があり、時間を取ってほしいらしい。」

と、伝言を受け取った。


2日後、ハコブは、マルクさんと共に、

クレアさんの運転するクレメント行のバスに乗り込んだ。


ーーーーー


クレメントに到着しバスを降りると、マリアンヌさんが来て、

「よく来てくれました、助かります。

こちらへどうぞ。」


と、駅馬車乗り場事務室裏の商会長室に案内された。


部屋に入ると、1人の男が立ち上がり、

握手を求めてきた。


「すぐに来ていただき、ありがとうございます。

クレメント交通商会長のグラントです。」


隣にいたマルクさんが、

「マリアンヌの旦那さんだ。」

と小声で教えてくれる。


「実は、話したいことが2つある。

1つ目は、クレメント~ドリノ路線を譲ろうと思う。」


「譲る?」


「実は立て続けに、あるモンスターに襲われて、

運行に回せる馬車が無くなってしまったんだ。」


「あるモンスター?」


「そう、溶解スライムの大群が出てね。」


ハコブは、溶解スライムが現れた時、

アルカリシャンプーで倒していたことを思い出した。


「溶解スライムの大群は最近現れ始めたのですか?」


「ああ、3か月くらい前から増えてきたんだ。」


「冒険者ギルドに討伐依頼は出したのですか?」


「ああ、出したが受けてくれる冒険者がいないんだ。

なんせ、冒険者の商売道具である、剣や鎧、盾を溶かすからな。

あれは、剣も通用しないし、水系以外の魔法で倒すしかない。」


「わかりました。まずは、調査をします。一旦明日戻って、調査メンバーを連れて調べてみます。」


「了解した。アレは、州境のギムネ村近くのギムネ沼沿いの街道でよく出没する。」


ハコブは、話を変える。


「2つ目の話したいことですが…。」


「実は、バレット交通商会の件なのだが、

あの商会の馬車がバレット~クレメント間を独占運航していて、

切符の販売業務等、ウチでやっているのだが、

今、手数料を1%で対応しているんだが…無料で対応し、

荷物の手数料や保管も、全て無料で対応しろと圧力をかけてきている…んだ。


ウチの利益も考えて、フラン交通商会は、20%に上げて契約をしてくれているのは、

本当にありがたい。」


「私の姉の夫が経営する紹介ですからね。

いわば我々は身内ですから。」

マルクさんは言う。


「ありがとうね、マルク。」

マリアンヌさんも、マルクさんに感謝を述べる。


「将来的に私たちの商会と、フラン交通商会が合併できればとも考えているんだ。

そちらには、たくさんの人を運べるバスがあり、侯爵とのパイプも太い。

道路工事もできると聞いている。


私には、そこまでできないよ。」


グラントさんは悲しい顔をする。


「すごいのは私ではなく、ハコブですよ。

彼がウチに来てくれて、フラン交通商会は、利益を増やし、大きくしてくれた。

彼が実質的な商会長だ。」


とマルクさんが話す。


結局のところ、ハコブは2つのやらなければならいことができた。

1つは、大量の溶解スライム出現調査とクレメント~ドリノ運行移管準備、

2つ目は、バレット交通商会との交渉?をすることである。


翌日、ハコブはフランに戻り、リリーと怪我の治ったドルクマさん、

リラの4人で、ギムネ沼に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ