68.フラン町内の舗装化
68.フラン町内の舗装化
ハコブは、先日サラさんからミハイル院長に渡したポーションにより、
マリア町長の容体が良くなり、公務に戻ったとの話を聞いた。
話を聞いたのだが、すぐに町長の助手によって、
役場に来る様、呼び出しを受けた。
呼び出しを受けた日、
ハコブ1人で町役場の町長室に向かった。
町長室は2階で、ハコブが入ると何か一生懸命執務を行っていた。
「ハコブか、そこに座ってくれ。」
ハコブは、執務席の前にある小規模の会議席に座るよう促される。
町長はその対面に座る。
「呼び出した用事なんだが、町中の通りを、外の街道の様に舗装してほしい。」
唐突に言われる。
「雨が降っても、道がぬかるんだりしないのは、とてもいい。
まあ、マルクから、あの舗装はハコブの魔法だ、って聞いてな。」
(能力のことはマルクさんから聞いたのか。)
とハコブは思う。
町長の話によると、1週間の舗装化告知の後、
人通りの少なくなる21時から、作業を開始してほしいとのこと。
ハコブは、町に貢献した方が良いと判断し、OKした。
ーーーーー
1週間後の21時、ハコブは原付で、町の中の舗装化を開始した。
事前告知で、この時間、町の中の通りには、人がいなくなった。
舗装LV5で、今現在1日50㎞まで舗装できる。
ハコブは町の中を走り始める。
すると、原付の後方の通りが、次々とアスファルト舗装化される。
庁舎や市場通りといった大通りから始める。
舗装LV5の恩恵としてハコブが気づいたのは、道路の端がくぼみ、水が流れることによって、
水はけのよい舗装ができるという点だった。
1日目で大通りの舗装が済み、5日で町中ほぼすべての通りの舗装化が完了した。
次の日に町長に報告に行く。
ーーーーー
ハコブは、この間の様に2Fの町長室に入る。
やはり、マリア町長は何か忙しそうに、机の上でサインをしている。
「ああ、来たか、ハコブ。
この度はありがとうな。
荷馬車などがとても走りやすく、風が吹いても、ほこりも立たない、
素晴らしいよ。後で、下の会計課で報酬を受け取ってくれ。」
ハコブは、早々に町長の部屋を出て、
1Fの会計課に行く。
受付に話すと、金貨30000枚の入った袋を渡される。
ハコブは、この袋を担いで、宿に帰った。
宿に帰ると、入り口の所で、コルナさんが待っていた。
「この度はお世話になりました。明日、バレットに戻ります。」
ハコブは、メイドにもかかわらず、コルナさんは町長の復帰と町政すり合わせで、
バレットに戻るのが、1週間遅れていたことを知っていた。
「それにしても、町中の通りの舗装化、見ました。
凄いですね。」
「バレットも石畳の通りではないですか。
ここは、田舎だから、石畳でない通りがほとんどで、
町長のお願いもあり、対応したんです。」
「そうですか。」
コルナさんは少し考える仕草をした。
「またバレットに来た時、声をかけてくださいね。」
コルナは、宿を出ていった。
(ところでコルナさん、どこに泊まっていたんだろう?)




