57.フラン町、侯爵を迎える
57.フラン町、侯爵を迎える
ここで舗装が終わり、峠の下り道は30㎞/hで進む。
舗装がまだなので、バスは揺れる。
「ここから、舗装がまだですので、
揺れます。危ないので、立たないでください。
また、モンスターが出てきますので、衝突した場合、少し揺れる場合があります。」
「わかった。」
バスは、法面崩落で細くなったところを15㎞/hでゆっくり進む。
リリーの運転するバスも通過する。
ロックベアーが出てくるが、バスで跳ね飛ばして、進む。
「すごいな、このバスと言う乗り物は。
馬車だと、乗り込んできて襲われる場合があるのに。」
「そうですね。」
とだけ、ハコブは答える。
侯爵がいるので、ロックベアは回収しないで進む。
しばらくして、クレメント~フラン街道の分岐点に到着する。
バスは、フランの方へ曲がり、40㎞/hに速度を上げる。
街道には、ゴブリンが現れるが、学習したのか、バスを避ける。
やがて、フランの平坦区間の道区間になり、バスの速度を70㎞/hまで上げる。
そして、懐かしい、フランの町の門が見えてきた。
ハコブはカイルを見つけた。
「カイル!」
「おお、ハコブか、久しぶりだな。」
「このバスに侯爵がお乗りになっている。
役場に伝えてくれないか?
このまま、ギルドのボルドンさんの所に行って、
指示を仰ぐ。」
「わかった。」
カイルは慌てて、門番を他の者に任すと、町中へ走っていった。
「侯爵様、この後、ギルドで町長代理のボルドンを乗せ、
役所へまいります。」
「うむ、分かった。」
バスは町中に入り、最徐行で、冒険者ギルドに向かう。
10分もかからず、ギルドに到着する。
ギルドの前に停め、中に入り、
受付に侯爵が乗車されているので、
ボルドンを呼んでくる様伝えると、
慌てて、受付の担当は、ボルドンを呼んできた。
「状況は分かった。まずは役所だな。
儂も一緒に行く。
それとギルドの者をアンヌの宿に派遣して、
侯爵の受け入れ準備をさせる。」
ボルドンは、ハコブの運転するバスに乗り込んだ。
ハコブは、運転席の窓からリリーに、
そのまま駅馬車乗り場まで行って、
乗客と荷物を降ろすよう、指示を出した。
その後、ハコブの運転するバスは、リリーの運転するバスと別れ、役所に行く。




