51. 今になってランクアップ
51. 今になってランクアップ
翌日、冒険者ギルドに寄り、ドルクマとリラをバスに乗せた後、
旧道の整地現場に向かう。
昨日得た能力、舗装LV1の能力を使おうとしてみると、
視界の脇にゲージが現れる。
バスで進み、バックミラーで確認すると、バスの後ろの道路がアスファルト舗装されている。
そしてゲージが少しづつ減っていく。
(何だこりゃ?)
とハコブは思う。
舗装は、2㎞位でゲージがゼロになった。
そのまま、昨日までの道路整地現場に向かう。
昨日のつづきで、ハコブがブルドーザーで整地をしながら、リリーがポン〇ョを運転し、
倒したモンスターを回収するという流れで進めることにする。
ハコブは1つ気づいたことがあった。
それは、車内が倒したモンスターの血液で汚れても、
一旦バスを収納回収してから、バスを出せば、
汚れが落ちている点だった。
ハコブは清掃の手間が省けた、と思った。
今日も、ロックベアを中心に、時々ジャイアントモンキーが出てくるという頻度で、
モンスターが現れる。
ただ、このあたりまで来ると、傾斜やカーブがきつく、なかなか進まない。
昼になり、ポン〇ョの中で、みんなで休憩をする。
「本当に私たちの出番がないですね。
倒したモンスターをこの馬車、バスって言いましたっけ?
今のところ、その中に運ぶだけですね。」
「そうじゃな。」
「あれぐらいのモンスターだったら、道路を整地する馬車で倒せますから。」
「この辺から峠まで、あと、どれくらいなんでしょうか?」
「わしはこの旧道を何度も通ったことあるが、あともう少しだと思うぞ。」
「そうなんですか。」
ハコブはもう1つ、気になっていたことを聞いてみた。
「あのう、夕方や夜に討伐したモンスターを持ち込んだら、
レネットさんが迷惑そうにしていたんですが。
マズかったでしょうか?」
ドルクマさんが答える。
「問題は時間じゃないな。持ち込んだ討伐数が、ちと多かった点が大変だったんじゃろう。」
討伐モンスターをまるまるバスで運べるので、数が多くなる。
その点が不評を買ったらしい。
「通常は重要部位だけを切り取り、回収するからな。」
「では、ギルドに持ち込む数を減らしましょうか?」
「問題無い。討伐モンスターを解体し、売却したお金で、ギルドも潤うし、流通する肉の価格も下がる。
あのギルマスで手がかかっている上に、前述の大量持ち込みで、レネットの奴も、仕事がパンクしたんじゃろう。」
休憩を終了し、ハコブは作業に取り掛かる。
この先、何か所か土砂崩れがあり、ハコブは道路整備に苦戦する。
取り除いた土砂をがけ下の方へどけていく。
(ここは擁壁の工事をしたいな。)
と思う所が何か所かある。
この日は、傾斜とカーブ、崖崩れで、4㎞も進めなかった。
討伐したモンスターをギルドに持っていくと、
いつもの様に複数の解体班によって、ギルド内に運び込みが行われる。
そして、受付で清算すると、
「ハコブさん、今日からCランクですね。
討伐モンスター数で、今までランクアップ申請されてませんでしたよね?」
と言われる。
リリーに、
「ハコブ、申請してなかったの?
ランクアップの意思を伝えないと、ずうっとそのランクのままだよ。」
と言われる。
討伐モンスターにはポイントがあり、
受付でランクアップしたい意思を伝えると、
ランクアップする仕組みらしい。
「ランクアップします。」
とハコブは答えると、
冒険者カードが交換され、新しい物になった。
右上にCランクと書かれている。
更新されたカードをしまい、
ドルクマ、リラと別れ、リリーと2人で宿屋に戻る。




