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46. 侯爵との謁見

46. 侯爵との謁見


翌日、ハコブ、マルクさん、ボルドン、リリーの4人は、

宿から侯爵の家まで、歩いて行く。


その途中、冒険者ギルドの前を通ると、


「あれえ?なぜ、ボルドンがいるの?」


と言う声をかけられる。


声の主は、金髪長髪の男性エルフだった。


「この男は、このバレットの冒険者ギルド長でな。

クローナと言う。」


ボルドンは紹介する。


「ちょっと侯爵に謁見する用件があってな。

町長の代理で来たんだ。」


「そうなんだ。あっ、あの噂の新型馬車の件か。」


「まあな。」


「そうだ、謁見が終わったら、ちょっと寄ってもらいたいんだ。」


「お前がそのようなことを言う時は、碌なことが無いからな。」


「いやいや、フランにも関係ある話だよ。」


「わかった。」


その様なやり取りがあった後、

4人は、侯爵の屋敷の門の所に歩いて行く。


5分ほどして、侯爵の屋敷の門の所にたどり着く。


「すみません、本日ロラン侯爵と謁見します、ハコブと申します。

門の所で、声をかけるように言われているのですが。」


門の所を警備している門番に声をかける。


「…ああ、話は聞いている、少し待て。」


5分ほど待っていると、

セバスチャンが遠くからやってくるのが見えた。


「今日はよくぞ参られた。こちらです。」


4人は、セバスチャンに案内をされ、

よく整備された庭の大通路を歩き、屋敷に入っていく。


屋敷は広く、玄関ホールは吹き抜けで、豪華な絵画やタペストリーなどが飾られている。

赤絨毯もふかふかで、歩く音が吸収される。


セバスチャンはその屋敷の1室に案内すると、

部屋の奥には、ロラン侯爵がいた。


「やあ、待ちかねていたよ。」


「この度は…」

ボルドンが慣れない挨拶をしようとしたところ、


「いや、いいよ。それよりも話したいことがある。


この町の新型馬車路線と、緊急時の召集の件、

了解してくれるよね。」


侯爵の言葉に圧力を感じる。


「承ります。ただ、1つお願いがございます。」


ハコブが言う。


「お願いと言うと?」


「バレット交通商会の件です。」


「ああ、その事か。大丈夫だ。

結論を言うと、この町にもう1つ交通商会ができる。


馬車を持たない、駅馬車乗り場運営のみの交通商会だがな。

商会長はゴードンだ。」


ゴードンと言われて、あの筋肉隆々の御者が頭に浮かぶ。


「彼は私の御者を辞めて独立するが、

自立できる様、元雇用主の私がサポートする、と言うことだ。


君たちの紹介も、その駅馬車乗り場に乗り入れてほしい。

詳しいことはゴードンと話をしてくれ。」


侯爵との謁見時間は20分位で終わった。


部屋にゴードンがやってきて、

侯爵との謁見の間を出て、

別の部屋に入る。


「話は侯爵のした通りだ。

こちらで新型馬車の切符販売業務や、荷物の受け入れ業務を行う。」


手数料などの具体的な話をゴードンと行う。


「では、駅馬車乗り場に案内しよう。」


4人とゴードンは、屋敷の裏口に停まっている馬車で、

駅馬車乗り場に向かう。


「我々の使う駅馬車乗り場は町の東側だ。西側ではない。」

という。


たくさんの人が歩く町中を10分ほど走り、

東駅馬車乗り場に到着をする。

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