45. この町独自の税金
45. この町独自の税金
4人は食堂で、空いている席に座ると、
メニュー表から自分の食べたいものを選んでいた。
ハコブは、この世界に来てから、
なぜか、この世界の文字を読み書きできるようになった。
理屈は分からないが。
メニュー表には、オードブルと、パン、
スープ、サラダ、川魚料理、肉料理、デザート、ジュース、紅茶、
そしてお酒類と、豊富に書かれていた。
ハコブは、最近好きになった少し酸っぱい黒パンとバター、
キノコサラダ、ローストレッドボアと紅茶を頼んだ。
ハコブは、今でも、ついついコーヒーを頼みたくなるが、
この世界では、いまだに見かけていない。
3人も、注文をする。
「ここは、淡水ニシンが名物でね。」
と、マルクさんが言う。
しばらくして、料理が運ばれてくる。
ハコブはこの世界に来て、
1つ驚いたことがあった。
それは、頼んだメニューがいっぺんに出てくることだった。
と言うことで、各自頼んだメニューがいっぺんに出てきて、
テーブルの上が料理で一杯になる。
ハコブの頼んだメニューも、パンとバター、
キノコサラダ、ローストレッドボアと紅茶がいっぺんに出てくる。
不思議な常識と、ハコブは思う。
4人は、出てきた料理を平らげ、給仕に料理の代金を払う。
「金貨2枚と銀貨3枚、銅貨8枚です。」
(あれ?計算が違うのではないか?いや、チップが入っているのかな?)
ハコブは、一瞬思う。
「計算が違うよ、金貨2枚と銀貨2枚、銅貨6枚だ。」
マルクさんが給紙に言う。
ハコブも、マルクさんの指摘が正しかったので、うなずいた。
この世界にチップと言う風習は無い。
「いや、金貨2枚と銀貨3枚、銅貨8枚です。」
給仕が言い返す。
ハコブは、手帳を破り、
一品一品手書きで計算説明をする。
「…だから、金貨2枚と銀貨2枚、銅貨6枚なんです。」
「そうですよ。」
「飲食税忘れていますよ。」
この町、話を聞くと、飲食税があるらしい。
マルクさんも忘れていたようだ。
マルクさんは気まずくなったのか、
顔を赤くしながら払った。
その後、夕食が終わり、各自部屋に戻ることにした。




