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39.侯爵様と会う

39.侯爵様と会う


翌日、ハコブ、リリー、マルクさん、クレアさんの4人でバスを運行することになった。


いつもの様に、112人の満員でフラン町を出発する。


今日はさすがに峠には、ワイバーンどころか、

特に何も出現せず、淡々と坂道を下っていく。


クレメント町への平たんな道を走っていると、

見覚えのない豪華な馬車がスタックしていた。


執事の様な服を着た初老の男と、

30代くらいの筋肉隆々だが、燕尾服の様な服を着た男が、

少しぬかるんだ道に車輪を取られ、動けなくなっている所に出くわした。


(バスを停めて手伝った方が良いだろうな。)

直感でそう思う。


と思い、バスを停車させる。


「手伝います。」


「ん?貴殿は?」


執事風の人が答える。


「私共は、フラン交通商会の者でございます。」


隣にいたマルクさんが答える。


「有無、では、手伝ってくれ。」


「すみませんが、馬を外してはいただけないでしょうか?」


「ゴードン、馬を外すんだ。」


執事風の男が、燕尾服を着た、筋肉隆々の男に命令する。


「わかりました。」


ゴードンと呼ばれた男は、2頭の馬を外し、

手綱を木に巻き付ける。


「ありがとうございます。」


ハコブはスタックしている馬車の前にバスを回し、


バスと馬車を牽引ロープでつないだ。


そしてゆっくりと前進する。


すると、馬車のスタックしていた車輪は、ぬかるんだ泥道から、

乾燥した、道の部分へと脱出することができた。


ハコブは牽引ロープを外す。


「これでもう心配ないと思います。」


「うむ、すまないな。」


馬車の中から貴族風の衣装の1人の男が下りてきた。


「ロラン侯爵!」


マルクさんは慌てて頭を下げた。


「侯爵?」


ハコブは、

(侯爵ってかなりの位ではなかったっけ?)

と思いながら、マルクさんをまねて、頭を下げる。


「よいよい、これがうわさの新型馬車なのだな。」


「そうでございます。侯爵様。」


マルクが返答をする。


「今日はお忍びだ。

後で話をしたいことがある。

使いの者をよこしたいが、フラン交通商会と言うことは、

フランだな。」


「はい、そうでございます。侯爵さま。」


その後、ゴードンは馬をつなぎ直し、走り去っていった。


「ロラン侯爵とはこの辺を治める領主様ですか?」


ハコブはマルクさんに聞いてみる。


「そうです。クレメント町から馬車で4時間、このバスだと2時間かな。

州都のバレットに、屋敷を待持つたれている侯爵様です。」


と答える。


ハコブ達は運行を再開し、いつもの1時間遅れ位で、クレメント町の駅馬車乗り場に到着した。

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