37.ワイバーン討伐
37.ワイバーン討伐
ワイバーンがこちらに気づき、襲い掛かってくる。
リリーはすかさず、剣を構え、とびかかっていった。
切っ先が少しワイバーンにあたる。
ワイバーンは、Uターンをして、再びリリーに襲い掛かる。
そのタイミングで、グランツさんが、痺れ矢をワイバーンに向かって放つ。
矢は、ワイバーンの足に当たる。
グギャオー!
ワイバーンは大声を出し、グランツさんに襲い掛かろうとする。
グランツさんは慌てて避けるが、ワイバーンが岩にあたり、岩が砕け散り、
その岩がグランツさんに直撃する。
「ううっ。」
グランツさんがうめき声を上げる。
岩にあたって動きが鈍ったワイバーンにリリーが剣で切りかかるが、
剣の切り筋が浅く、ワイバーンの尻尾にリリーが当たり、投げ飛ばされる。
「畜生。」
リリーが立ち上がった後、ワイバーンを見据える。
この時、ハコブはショベルカーを出し、
バケットを振り上げ、動きの鈍った、ワイバーンに直撃させる。
重量があるせいか、ワイバーンが大きく揺れ、
バケットの爪がワイバーンにめり込む。
次にハコブは急旋回して、バケットを再度ワイバーンに当てる。
ワイバーンの羽がこの時破れ、飛べなくなる。
ワイバーンは峠の道の真ん中で暴れる。
ハコブは、次にフォークリフトを出し、爪を少し上げて、
ワイバーンに体当たりする。
ワイバーンが当たった時、フォークリフトは左右に揺れるが、
爪が完全に羽を破いており、さらにワイバーンが暴れる。
ハコブは、ホイールローダーに乗り換え、
大きなバケットを盾にしながら、バケットを振り上げ、ワイバーンの頭にヒットさせる。
ワイバーンの動きは弱くなり、やがて、動かなくなった。
「よ、よくやったな、ワイバーンを1人で倒すなんて。」
リリーがフラフラとしながら歩いてきて、
ハコブをほめる。
そして、ワイバーンが完全に討伐されたことを確認する。
その後、リリーはグランツに駆け寄る。
崖の岩が肩にあたり、血を流しているが、
命に別状はない状況をリリーは確認した。
グランツはうめき声を上げていたが、
「大丈夫だ…」と答える。
ワイバーンを改めて確認すると、6mぐらいだった。
「さっきの奴で、このワイバーンを解体して、運べないか?」
ハコブはショベルカーで、ワイバーンを解体し、
バスの中に、乗客として乗っていた冒険者も手伝い、
牽引ロープで、解体したワイバーンを屋根の上に括り付けた。
リリーはバスを運転できるとのことだったが、
グランツさんが肩にダメージを追って無理だったので、
グランツさんの運転していたバスをハコブのバスに牽引して進むことにした。
牽引を始めた頃には、辺りがすっかり暗くなっていたが、
ハコブがバスに乗り込むと、
バスの中は拍手喝采だった。
その後、速度を落とし、フランの町へ向かった。
フランの町へ着いた頃には、夜8時をまわっていた。
駅馬車乗り場に着くと、乗客の切符を回収し素早く下ろす。
「ちょっとバスを貸してくれ。グランツを治療院に連れていく。」
リリーはグランツさんを乗せたバスを運転し、治療院の方向へ走らせていった。
「お疲れさまでした。」
エリスさんが、迎えてくれる。
「実はワイバーンが出たんだ。」
すでに周りは暗かったが、マルクさんは、解体したワイバーンを乗せているバスの屋根を指さした。
「それはそれは、怪我は、グランツさんだけ?」
「リリーも怪我していると思う。」
ハコブは答える。
荷物をマルクさん達にまとめて渡すと、
ハコブは、治療院に向かった。




